ノースリーブで出勤するのはマナー違反?(画像はイメージ)
連日、厳しい暑さが続いています。職場によってはクールビズが推奨されていますが、女性の場合、肌をどの程度露出してもいいか悩むケースも珍しくありません。ネット上では「ノースリーブや透け感がある服を着用していいのか」といった声もあります。
上司や同僚を不快にさせない服装のマナーについて、ヒロコマナーグループ代表で、企業価値を高める人財育成コンサルティングをはじめ、皇室のマナー解説や、NHKドラマ「岸辺露伴は動かない 富豪村」などのマナー指導などでも活躍するマナーコンサルタント・西出ひろ子さんに聞きました。
ノースリーブやシアー素材は「マナー違反」なのか?
Q.そもそも、女性のオフィスでの「クールビズ」において、押さえておくべき基本的なマナーや注意点について教えてください。
西出さん「クールビズは『涼しければ何でもよい』ということではありません。大切なのは、清潔感、安全性、そして仕事の相手に安心感や信頼感を与えられるかという視点です。
身だしなみもマナーの一つです。自分の快適さだけでなく、周囲の人がどう感じるか、取引先の方からどう見えるかまで想像することが大切です。
汗やにおいへの配慮、下着が透けていないか、露出が過度になっていないかなど『相手に余計な気遣いをさせない装い』が基本と考えます」
Q.具体的に、オフィスでの「ノースリーブ」や「透け感のある服」「サンダル、ミュール」などの着用はマナー違反になるのでしょうか。
西出さん「これらの服装を一律に『マナー違反』と決めつけることはできません。職場の規定や業種、職種、来客の有無によって適切な服装は変わるからです。
ただし、脇や胸元が大きく見えるノースリーブ、下着や肌がはっきり透ける服、歩くたびに大きな音が出るミュールなどは、職場では注意が必要です。
マナーでは『着てよいか』より、『仕事の場にふさわしいか』『その日の仕事で会う人、訪問する会社』などで考えます。迷ったときは一枚羽織る、透けにくいインナーを合わせるなど、一段控えめに整えると安心です」
Q.もし上司や同僚から「その服は少し露出度が高すぎるのでは」などと注意、指摘を受けた場合、どのように対応、改善するとスマートでしょうか。
西出さん「会社の服装規定や安全上のルールに反している場合は、速やかに改善する必要があります。ただ、明確な規定がなく、指摘された場合は、感情的に反論せず、『教えてくださってありがとうございます』とお礼からスタートした上で、『どの点が仕事上ふさわしくないと感じられたのでしょうか』と理由を確認するのがスマートです。自分では気付いていなかった可能性もあります。
必要であれば上着を羽織るなど、その場でできる対応をしましょう。マナーとは、ただ相手に従うことではなく、お互いを尊重しながら、その職場にとって望ましい状態を考えることです。
一方、注意する側にもマナーが必要です。人前で指摘したり、体型や容姿に踏み込んだ言い方をしたりすると、相手を傷つけかねません。服装の注意は『あなたが悪い』ではなく、『この場には、こちらの装いの方がよりふさわしい』という伝え方が望ましいですね」
オトナンサー編集部
