国土交通省 新潟国道事務所が国道7号「栗ノ木バイパス」の立体道路整備の一環として実施している「紫竹山」交差点の切り下げ工事。2025年3月15日朝6時、交差点を丸ごと移設する切り替えが行われます。
とにかくデカいハチャメチャ状態の交差点
国土交通省 新潟国道事務所が国道7号「栗ノ木バイパス」の立体道路整備の一環として実施している「紫竹山」交差点の切り下げ工事が佳境を迎えます。2025年3月15日朝6時、交差点を丸ごと移設する切り替えが行われます。
切り替え直前の紫竹山交差点。この画像にも全体が収まりきっていないが、左手前が切り替え後の新ルートになる(画像:新潟国道事務所)。
栗ノ木バイパスは新潟駅の東側を通る南北のバイパスで、通過交通のための立体部を構築する工事が進められています。その一環として2022年10月、「川を挟んで並行する県道を国道の一部に組み込む」という大規模な線形切り替えが行われ、上下線が大きく離れた巨大なひとつの道路に生まれ変わりました。上下線すべて合わせた幅は、最大で100m近くあろうかというところも。
上下線のあいだでは立体部を構築する橋脚工事などが進められていますが、紫竹山交差点は一部、地表から盛り上がった形状になっていたため、橋脚建設の準備工事として、交差点の車線類を部分的に移設しながら、路面の切り下げが行われてきました。
2023年9月の1回目の切り替えから数えて、今回が最後となる5回目。一連の工事で、やや北側に移っていた交差点を、南側へ一気に戻すのが今回の切り替えです。「この工事が完了すると、笹越橋交差点~紫竹山IC間の立体道路の整備空間が整います」と新潟国道事務所は説明しています。
南北の国道に対して交わる道路は、交差点内が計4車線から5車線になるなど車線数が変わるほか、横断歩道の位置も変更。国道7号南行きの左折方法も変わるなど、大きな切り替えとなります。
なお、紫竹山交差点内の路面を切り下げる工事は4回目の切り替えでほぼ完了しているとのこと。完了後は紫竹山交差点の高低差が無くなり、見通しもよくなるということです。
ちなみに栗ノ木バイパスの立体道路は、すでに橋桁などの上部工事も一部始まっていますが、壮大な立体道路計画の一つにすぎません。
将来的には、信濃川の北側に位置する中心市街地の古町エリアから、信濃川の柳都大橋、栗ノ木バイパスを経て紫竹山IC付近まで約4.4kmを全て立体化する計画です。これにより、新潟駅から萬代橋を経て古町に延びる大通りに代わる、ノンストップで通行可能なバイパスを構築し、市街地の渋滞を抜本的に解消、さらに防災機能の強化を図ります。