肌の調子が良いとモチベーションもあがる。どんなに忙しくてもスキンケアは丁寧したいと自分に合うアイテムを選んではいるものの、自己流のケアに正直自信を持てずにいました。「アイテムをアップデートするなら、お手入れ方法も見直さなきゃ」とは思いつつも、なかなか踏み出せなかった筆者。そんな中、気になるニュースが舞い込んできました。
「タカミスキンピール」でおなじみのタカミが10月23日(水)に伊勢丹新宿店にオープンし、百貨店としては伊勢丹新宿店でのみ、肌への正しい触れ方からお手入れ方法まで、タカミアドバイザーによる角質美容プログラムを無料で体験※できるのだそう。
肌への向き合い方を学びに、早速「タカミ 伊勢丹新宿店」にお邪魔しました。
※タカミの専用サイトにて、事前予約制
■クリーンな雰囲気ながら温かみを感じる「タカミ 伊勢丹新宿店」
タカミを代表する「タカミスキンピール」といえば、毎日の洗顔後にプラスワンするだけで、肌本来の美しさを育む角質美容水。角質を剥がさない独自処方で、肌のすみずみまで浸透して角質を育むことで、キメの整ったうるおいあふれる美しい肌へと導く世代問わずに大人気のアイテムです。
10月末にオープンしたばかりの「タカミ 伊勢丹新宿店」は、「タカミスキンピール」のメインカラーの青にシルバー、ウッドを基調とした、洗練されつつも温かみのある入りやすい雰囲気です。
ここでは、お買い物だけではなく、タカミアドバイザーが肌と向き合い、最適なお手入れと製品をカウンセリングしたり、百貨店としては伊勢丹新宿店にのみ設置される半プライベートな空間「ブルーキャビン」にて、健やかな角質を育むためのレッスンも実施したりしています。
レッスン内容は一体どんなものなのか、早速「角質美容プログラム」の中から90分間のフルラインスキンケアコーチングを体験してきました。
■今の肌状態を知って、肌の触れ方から学べるパーソナルレッスン
まずは、自分の肌状態を知るためにカウンセリングシートの記入から。いつものお手入れ方法や美容・生活習慣、ライフスタイルなど、当てはまるものにチェックして肌のコンディションを見ていきます。
肌悩みはどのパーツが気になるか、美容習慣はどんなアイテムをどのくらいの量を使用しているかなど、タカミアドバイザーと詳細まで一緒に振り返っていくので、カウンセリングシートの記入だけでも改めて自分と向き合える良い機会に。
カウンセリングシートの記入が終わったら、角質の状態チェックへ。タカミアドバイザーが優しく顔に触れながらチェックしていきます。
筆者が肌悩みで挙げたのは、シワやハリなどのエイジングサインと毛穴、透明感……とてんこ盛り。肌に触れるや否や「ハリはしっかりとあるから大丈夫。頑張っていることが伝わってきます」という言葉にほっと一安心。さらに「冷えはありますか?」と筆者の顔の体温が気になった様子でした。
続いて、スコープを使ってキメの状態をチェック。タカミでこのスコープを体験できるのは現在「タカミ 伊勢丹新宿店」だけなのだそう。
まずは、紫外線や摩擦の影響を受けにくい腕の内側のキメを覗いてみると、三角やひし形のキメがびっしりと映し出されました。網目のように均一に整列し、小さければ小さいほど良い状態と言えるのだそうです。この腕の内側のキメ状態と並べて、実際に頬のキメを見ていくと……。
「キレイ! 毛穴の開きが無いですね」とうれしいお言葉が。ただ気になったのはキメの浅さ。腕ではしっかりとカッティングがわかったものの、メイクやクレンジング、洗顔で擦りがちな頬の中心はそれが薄い様子。
場所によっては一方向の筋のようなものが入っており、摩擦の影響や水分と油分のバランスが乱れていることから、角質の状態としては代謝のリズムに元気が無いということが判明。さらにキメの大きさがばらついているところもあり、肌の中の角質の水分量が少し落ちてしまっているインナードライ状態になっている部分も見受けられました。
続いてタカミアドバイザーが手に取ったのはペン型の体温計。頬の辺りを測ってみると32.1度という平均的な結果に。ただ、頬の高い位置などは31.6度と、平均よりもやや低くなっていました。先ほどの冷えの有無はこのことだったようです。
この体温がクレンジングや洗顔をすすぐときの水温の目安になるのだそう。ぬるま湯ならOKだと思っていた筆者でしたが、38度などお風呂の温度でもセラミドが流れてしまうと聞いて、“与えること”だけでなく“とどめること”にも気をつけようと心に誓いました。
これらの分析から、筆者の理想である透明感とハリのある肌を目指すためには、“水分をしっかりと角質の中に閉じ込めるセラミドを生み出す肌代謝に育てる”ことが必要なのだそう。
理想の肌に近づくために、まずはわずか0.02mmと繊細な角質を知るということで用意されたのは「角質ペーパー」という角質を擬似的に体験できるツール。
「毎日のクレンジングや洗顔をするときのような感覚で触れてみてください」と言われ、いつものように触れてみると……。
「ウソでしょ?」と声が漏れてしまうほど、ポロポロと破けてしまいました。日々頑張って肌をお手入れしていることが、肌の触れ方によってはダメージにつながってしまっているなんて……。
タカミでは、摩擦を与えないように、繊細な角質を動かさないようにすることをお手入れのティップスにしていることから、その方法と私にピッタリなスキンケアアイテムを教えてもらいました。
まずは落とすことから。クレンジングには吸着性に優れたゲルタイプの「タカミクレンジング」を使用。
今回は手元で試すため、通常の使用目安よりは少なめの量を手に取り、手のひらの面を使って温めてから肌を包み込むようなやさしいタッチで広げていきます。膜感のあるゲルテクスチャーは体温によってとろけ、そのクッション性が肌に与える摩擦を防ぎます。
また吸着力にも優れていることから、40秒から1分以内と短い時間で洗い流せるところもポイントなのだそうです。
ぬるま湯で流してみると、スルスルと溶けていくのがわかります。クレンジング料をすすぎ終わったら、タオルで軽く押し当てるように水気をとり、その肌に触れてみるとモチモチとした感触に。こんなにも優しいタッチで、しかも短時間で良いんだとクレンジングの時点でも学べることがもりだくさんでした。
ポイントメイクをしている場合は、先にメイクアップリムーバーを使用することを推奨しているのだそうです。
続いては洗顔。「タカミフェイスフォーム」に水を加えて泡立て、弾力のある濃密な泡を作っていきます。
できた泡を肌にのせてみると、まるでホイップクリーム。手を逆さにしてみても落ちることなく、しっかりと吸着しています。
今度はこの泡のクッションで肌を擦らないように、肌と手の間にある泡で洗っていきます。濡れた肌の上だと泡が転がり、毛穴汚れもしっかり吸着してくれるのだそう。洗顔時間の目安は30秒ほど、たっぷりの泡で手早く洗うのがポイントで、ぬるま湯に流していくと泡切れが早く、サーっと流れていきました。
洗い上がりの肌は、うるおいが残っていてモッチモチ。短時間かつ適温で洗い流すことによってセラミドが肌にとどめられ、そのまま「タカミスキンピール」をのせるとさらに浸透(※)しやすくなるのだそうです。
※角層まで。
「タカミスキンピール」を適量とり、手のひらを重ねて温めながらやさしく全体に広げ、顔の中心から外側へ顔全体を包み込むようにやさしく触れていきます。
水のようにシャバシャバとしたテクスチャーなので、こぼさないように手のひら全体に広げるのは一苦労。ただ、擦らないこの塗布方法は、化粧水や乳液などこの後のスキンケアでも使う方法と聞き、マスターしようと必死に練習してました(笑)。
「タカミスキンピール」といえば、肌になじませてから約3分間おくことでより実感を高められるもの。この3分の間にボディケアをすると効率良く過ごせると教えてくれました。
3分経過したら化粧水へ。今回使う化粧水は2種類ある中でも軽やかな「タカミローション I」(120mL 4,510円)です。
「タカミローション I」は、角質に本来存在し、肌のうるおいを保つ、NMF構成成分であるアミノ酸、PCA-Naを配合。キメが整った、やわらかくしっとりとした肌に導くもので、水分と油分のバランス的にもインナードライになりがちな肌の人におすすめなのだそうです。
軽やかなタイプとはいえ、とろみのあるテクスチャーの「タカミローション I」。「タカミスキンピール」と同じく、顔全体をやさしく包み込むようになじませていくことによって、ふっくらとした肌に仕上がりました。
美容液は、肌悩みに合わせた特徴的な成分を配合した3種類ある中で、5つのビタミンCとビタミンEを配合した「タカミエッセンス5C+E」(30mL 6,160円)をチョイス。毛穴やくすみに比較的万能なタイプが筆者におすすめなのだそうです。
「タカミスキンピール」と同様に肌にのせていくと、ビタミンC独特のベタつきや刺激はなく、さらっと肌になじんでいきました。
角質ケアの最後、保護するアイテムは、ゲル・ミルク・クリームの中から、水分と油分がバランスを程良く整える「タカミミルク」(4,620円)を選んでいただきました。
実際に肌にのせてみると、ベタつかずさらっと軽やかな使用感です。「フタをしてくれるようなテクスチャーじゃないけど大丈夫かな?」と思ってしまうほどでしたが、本来、皮脂膜はさらっと肌を包んでいるもので、その皮脂膜に成り代わる役目があることからベタつきのないさらっとした質感で、保湿が長持ちするように作られているといいます。
内側はしっかりとうるおいを抱えているのに表面はサラサラな肌に仕上がり、メイク前はもちろん寝る前にも使いたくなるほど心地良い質感でした。
■デリケートな角質をすこやかに、毎日の肌への向き合い方を変える機会に
今回は取材ということで本来の顔ではなく手での体験にはなりましたが、タカミアドバイザーのお手入れ方法をその日の夜から実践している筆者。特に忙しいと力を入れ過ぎてしまったり、肌を直接擦ってしまったりしていたので、擦らずに包み込むようにしてのせること意識するようになりました。
角質やピールと聞くとどうしてもオフすることに意識を持ってしまいがち。今回のプログラムで、角質のデリケートさや皮膚代謝の中で自然に行われる角質の「生まれる」「育つ」「剥がれる」のサイクルを整えるのがいかに大切なのかを知れたことで、毎日の肌への向き合い方を変えるきっかけとなりました。
乾燥や肌トラブルが起きやすい秋冬に、自分に合ったスキンケア方法を習得してみては?
(取材・文:吉川夏澄)