与那覇岳(よなはだけ)
photo by tata_aka_T 『やんばる』
与那覇岳は、国頭村にある沖縄本島の最高峰です。標高は503メートルです。
やんばるは「山原」と書き、沖縄県北部の自然が豊かに残っている山や森林などを指します。与那覇岳は、やんばるを満喫できる山なんです。
苔をまとった岩や倒木があり、雨が多い地域なので、湿度も高めです。普段は体験できない、ちょっとワイルドな山歩きを楽しめそうですね!もちろん、登山道がありますのでご安心ください◎
※2017年に国立公園に指定されてから、与那覇岳で遭難する人が急増しているようです。安全に登山を楽しむためにも専門のガイドを依頼してください。
やんばるの森に住む生き物を、少しだけご紹介♪
ヤンバルクイナ
ツル目 クイナ科 ヤンバルクイナ属
ヤンバルクイナ。その名前を聞いたことのある人も多いのではないでしょうか。名前の通り、やんばるに生息するクイナ(鳥の種類)です。
生息しているのは、沖縄県北部のやんばる地域だけなんです!鳥類の研究員が初めてヤンバルクイナを目撃したのは与那覇岳でした。
1981年に新種として登録されました。しかし今では、絶滅危惧種に記載されています。
ノグチゲラ
キツツキ目 キツツキ科 ノグチゲラ属
この鳥は、ノグチゲラというキツツキの仲間です。ヤンバルクイナと同じく、沖縄のやんばる地域のみに生息しています。写真のように、頭が赤いものがオス、茶色いものがメスなんですよ。
ノグチゲラも残念ながら個体数が減少しており、絶滅危惧種となっています。この沖縄島固有種の生息を脅かしているのは、マングースをはじめとする外来生物や環境破壊なども原因だとか。
沖縄の山を歩くことで自然を学び、これからの環境問題などを考えていきたいですね。
やんばるの野生生物の保護活動や調査などを行う拠点としてオープンした「ウフギー自然館」こちらでは、やんばるの自然に関する展示などを見ることができます。より深く学びたい方は、足を運んでみてくださいね。
八重岳(やえだけ)
photo by chentreeberry 『八重岳桜の森公園』
沖縄県の桜の名所といえば、八重岳桜の森公園です。日本一早い桜祭りが有名です。もちろん桜の季節ではなくても、海を見渡す景観もとても素晴らしいですよ!
この公園は八重岳の中腹にあります。山頂近くまで車で行くことができるため、ドライブコースとしてもおすすめ◎桜のシーズンには、毎年混雑するのでご注意を。
周辺観光:美ら海水族館
photo by nachans 『美ら海水族館』
沖縄屈指の観光スポット「美ら海水族館」も、八重岳と同じ本部町にあります。コースで楽しむのもいいですね!ジンベエザメやマンタが泳ぐ「黒潮の海」エリアの巨大水槽はとても有名です。
ちなみに、美ら海水族館は海洋博公園の中の有料施設となりますが、なんと、海洋博公園は無料です。
イルカのオキちゃんたちのショーが見られる「オキちゃん劇場」は、なんと無料!その他、ウミガメ館とマナティー館も無料で楽しむことができるんです♪
伊江島・城山(いえじま・ぐすくやま)
photo by Alan Wat『美ら海水族館』
こちらは、海洋博公園の中央ゲートから見た景色です。海の向こう側に見えるのが「伊江島」です。そして、その伊江島の真ん中にそびえ立つのが「城山」です。
城山は、伊江島タッチューと呼ばれています。※タッチュー=沖縄の言葉で「先がとがっているもの」の意
海上からよく目立つので、航海の目印にされてきました。
標高172メートルと決して高い山ではありませんが、山頂からのパノラマビューは絶景そのもの!
地質学的にもとても珍しい岩山なので、調べてから向かうのもおすすめです。城山の地層は、島よりも7000万年も古いそうです。オフスクレープ現象がみられる世界でただ一つの山なんです。
ちょっとすごい山なんですよ!
伊江島へは本部港からフェリーで約30分です♪
伊江村
嘉津宇岳(かつうだけ)
photo by keepon i 『嘉津宇岳』
嘉津宇岳は標高452メートルで、沖縄で3番目に高い山となっています。途中270メートル地点に登山口がありますので、実質登る距離は短めです。しかし、岩がむき出しで歩きにくいところもありますので、油断は禁物です。
山頂は岩がゴツゴツしていて視界が開けていますが、山の中はまるでジャングルのよう。南国の植物がうっそうと茂っています。
photo by keepon i 『嘉津宇岳』
頂上に向かって、ひたすら登るのも◎
しかし、30分ほどで頂上に着く人も多い山ですので、自然観察をしながらのんびり登山もおすすめです。
観察は植物だけではなく、昆虫や爬虫類にも注目です。珍しい種類の生き物を見ることができるかもしれませんよ!
冒険気分が盛り上がる?沖縄に自生する亜熱帯の植物たち!
クワズイモ
オモダカ目 サトイモ科 クワズイモ属
名前に聞き覚えがある、大きな葉に見覚えがある。そんな方はいませんか?
そうです。よく観葉植物で見かけるクワズイモです。日本では四国南部以南に分布していますが、特に沖縄では道端にも普通に自生しているんです。
大きな葉が印象的なクワズイモ。葉はサトイモにそっくりですが、名前の通り食べられません。
ヒカゲヘゴ
photo by tata_aka_T 『Cyathea Lepifera』
ヘゴ目 ヘゴ科 ヘゴ属
これぞ南国、と思わせる風貌ですね。しかし、これはヤシの木ではありません。いわゆる「シダ植物」なのです。
高さが平均でも5~6メートルにもなる大型の植物です!巨大なものになると、15メートルほどまで成長します。
なんと、1億年前から生息していると言われているんです。ヒカゲヘゴの森にいると、恐竜全盛期の時代にタイムトリップしたような気分になっちゃうかも♪
与那国島・久部良岳(よなぐにじま・くぶらたけ)
photo by Travel-Picture 『久部良港』
与那国島は八重山諸島の西端にある島です。その与那国の西端にそびえるのが、久部良岳です。上の写真の奥に写っています。
標高は195メートル。
展望台などもない、小さめの山です。登りがいがないと思ったら、そうではないんです!
この久部良岳で有名なのは、実は蝶。たくさんの種類の蝶を目当てに、カメラ好きや蝶好きも訪れるとか。
※画像はイメージです。
鮮やかで美しい蝶だけでなく、白や黒の蝶まで観察してみるのもおすすめ◎見慣れた蝶だと思っても、実は別の種類かもしれませんよ!
のんびりとヒラヒラ舞う蝶を眺めているだけで、気持ちがおだやかになりそうです。
ここで、与那国島に関したことをまとめてみました。
与那国馬(よなぐにうま)
photo by Travel-Picture 『与那国馬』
与那国馬は、与那国島で飼育されてきた日本の在来馬です。体高は約110~120センチと小型。
与那国馬は、この孤島で暮らしてきた歴史から純度がとても高いといわれています。性格は温厚なコが多いみたいですよ♪
与那国島では、普通の道をのんびり与那国馬が歩いているのも日常です。ドライブ中に見かけたら、道を譲ってあげてくださいね!
そして、そんな可愛らしい与那国馬と触れ合える施設があるんです♡
与那国馬ふれあい広場馬に乗って海に入る「海馬遊び」やトレッキングに挑戦するのも楽しそうですね!体験乗馬もありますので、与那国馬と触れ合って癒されてくださいね♪
日本最西端の地
photo by Nao Iizuka 『与那国島』
先にお話した通り、与那国島は八重山諸島最西端の地。そして、日本最西端の地でもあるのです。石垣島までは124キロですが、台湾までは111キロしかないといいますから驚きですね!
天候に恵まれ空気の澄んだ日には、台湾が見えるようですよ♪年に数回とのことなので、もし見ることができたらラッキーですね!
与那国島へは、フェリーか飛行機でのアクセスになります。
- フェリー 石垣より約4時間
- 飛行機 石垣より約30分、那覇より約1時間20分
となっています。
沖縄には山の魅力もいっぱいです!
photo @沖縄
沖縄の山の魅力をご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
沖縄の山は比較的短時間で登れる低山が多いため、登山初心者さんでもトライしやすいはず◎そして、短時間で登れるということは、今回ご紹介した周辺の観光地を一緒にまわる時間も作れるでしょう。
これなら、沖縄の海も山も満喫したい人でも満足できる旅ができそうです♪
沖縄の山は岩がゴツゴツしていて歩きにくいことが多いので、注意して楽しんでくださいね!
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