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【日韓経済戦争・番外編】「若さと美貌文化」の韓国で初の女性メインキャスター誕生!実力派の敏腕記者 韓国紙で読み解く

J-CAST ニュース

ライフ・美容

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韓国初の女性メインキャスターになったイ・ソジョンさん(左から2人目、KBSの公式フェイスブックから)
韓国初の女性メインキャスターになったイ・ソジョンさん(左から2人目、KBSの公式フェイスブックから)

韓国は女性を「若さと美貌」で評価する傾向が強い国といわれる。社会の隅々にまで「美貌文化」が浸透しているようだ。

そんななか、特に若い美人アナウンサーが男性キャスターの「彩(いろど)り」扱いされる傾向があったテレビ報道界で、初めて女性のメインキャスターが誕生した。いったいどんな人物か。韓国紙で読み解く――。

当局が禁止に乗り出した焼酎ビンのお色気写真

いかに「美貌文化」の浸透が、韓国社会の弊害になっているか――。スポーツソウル(2019年11月25日付)「『美女やアイドルで飲酒を美化するな!』韓国で焼酎事情に変化が... 弊害も多数」が、こう伝える。

「日本でも認知度を高めている韓国焼酎に、大きな変化が訪れようとしている。韓国の保健福祉部(編集部注:日本の厚生労働省にあたる)は最近、『飲酒が美化されないように酒ビンなど酒類容器に芸能人の写真を使用しないようにする方向で、関連規定を改善する案をまとめることにした』と発表した」

日本では、たとえばビールなどでは、桐谷健太、堤真一、長嶋一茂、役所広司といった濃いキャラの男性陣を中心に、「ぶは~ッ!」などとビール泡を飛ばしてグイグイ飲む豪快なCMが多い。ところが、韓国では美人アイドルが中心になる。

日本ではなじみのない文化だが、韓国ではごく当たり前に焼酎などのアルコール飲料のビンに芸能人の顔写真が貼られている。しかもモデルを務めるのは渋い男性芸能人ではなく、旬の女性アイドルが大半だ。

スポーツソウルがこう続ける。

「たとえば、韓国を代表する焼酎『チャミスル』の10年前にモデルを務めたのは、『宮廷女官チャングムの誓い』で日本でも人気の女優イ・ヨンエだった。他にも歴代広告モデルには、韓国ナンバーワン美人女優キム・テヒや、女優イ・ミンジョン、歌手IU、Red Velvetアイリーンなど、美貌を誇る時の人気者が勢揃いしている」
「お酒や焼酎のビンに、艶然と微笑む女性の写真が貼られている国など、経済協力開発機構(OECD)加盟国の中で韓国だけだ。そんな『独特の文化』が今回見直されようとしているのは、『飲酒を美化してはならない』という声が増えたからだ。裏を返せば、韓国では飲酒の弊害が深刻だといえる。まず、飲酒にはがんや高血圧など健康を脅かすリスクがついて回る......」

国民の健康を預かる保健福祉部としては、美女のお色気で不健康な飲料を「オススメ」する風潮に待ったをかけたいというのであった。

女性アナがメガネをかけただけで「超絶可愛い!」

そんななかテレビ報道の世界も変わろうとしている。これまでニュース報道では、若い美人アナウンサーが添え物的に男性メインキャスターの脇を彩ることが大半だったのに、地上波で初めて女性のメインキャスターが誕生したのだ。

スポーツソウル(2019年12月8日付)「有働由美子、小川彩佳ら女性キャスター全盛の日本。韓国でもついに誕生、その影響は?」が、こう伝える。

「日本の各局看板ニュース番組は、メインキャスターに女性を起用している番組が多い。日本テレビ系『news zero』は有働由美子、TBS系『news23』は小川彩佳、フジテレビ系『FNN Live News α』は(ミタパンこと)三田友梨佳、テレビ東京系『ワールドビジネスサテライト』は大江麻理子がメインキャスターを務めている。ところが韓国では、女性がメインキャスターを務めるのは珍しいことだった。
これまで韓国では女性アナウンサーが黒縁メガネかけただけで話題になるなど、その美貌やスタイル、若さにだけ関心が集まっていたからだ」

2018年4月、MBCの朝ニュース番組「ニューストゥデイ」で、イム・ヒョンジュという女性アナが丸型の黒縁メガネかけてニュースを読んだ。「ちょ、超絶可愛い!」「どうしてメガネかけたの?」。ネット上で大評判になった。彼女はインスタグラムに「付けまつ毛をせずに済むのでメイクも簡単になり、乾燥して毎日一滴ずつ射してきた目薬も必要なくなったの」と書き、それがまた「か、か、可愛い!」と一躍大人気アナになった。

韓国のNHKに登場した女性キャスターの衝撃

スポーツソウル(2019年12月8日付)がこう続ける。

「(2019年11月20日)日本のNHKにあたる公共テレビ局KBS(韓国放送公社)が、看板ニュース番組『KBSニュース9』の新しいメインキャスターとして同局の女性記者イ・ソジョンを就任させた。韓国の地上波テレビ局4社(KBS、MBC、SBS、EBS)が放映する看板ニュース番組で、女性がメインキャスターになるのは初めてだ。それも、最も堅苦しいとされるKBSが自らそのイメージを覆したことに、韓国のテレビ業界は驚きを隠さない」

イ・ソジョン記者は、2003年にKBSに入社して社会部や経済部、探査制作部などで記者として活動。メキシコ反乱軍「サパティスタ」を世界のマスコミで初めて単独取材し、2006年の「今年の女性記者賞」を受賞した。

日本統治下の朝鮮独立「三・一運動」100周年特集で、2019年の「韓国放送大賞」を受賞するなど、取材力と放送制作能力にあふれた実力派なのだ。

イ・ソジョン記者は記者会見でこう語った。

「私自身もKBSの果敢な選択に驚いた。これは果たして正しいのかとも悩んだが、われわれKBSはいま切実な問題を抱えており、これが視聴者に寄り添うための努力なのだと思う。キャスターが交代したからといってニュースが変わるとは思わないが、果敢な変化を選んだ事実そのものが与えるメッセージに注目してほしい」

そして、スポーツソウルはこう結んでいる。

「韓国ではいま、ネットで拾ったフェイクニュースや画像の無断使用、局内での男女平等問題、さらには若者のテレビ離れなど、テレビ業界がさまざまな問題に直面している。特にKBSの報道は信頼度低下が叫ばれて久しい。そうした雰囲気を一新することはもちろん、新しいジャーナリズム体制を構築するために女性のメインキャスターが起用されたといえるだろう」

(福田和郎)

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