パナソニック 空質空調社(東京都港区)が、「宿泊施設とニオイに関する意識・実態調査2024」を実施。その結果を発表しました。
60代では9割以上が「宿泊したくない」
調査は2024年7月12日から同月15日の4日間、最近1年以内にホテル・旅館に宿泊した全国の20〜69歳の男女を対象に、インターネットリサーチで実施。1000人から有効回答を得ています。
全回答者に「『こんなホテル・旅館には泊まりたくない』と思う客室の衛生面の特徴」について聞いたところ、最も多かったのは「部屋が臭う」(78.2%)でした。
年代別にみてみると、60代では「部屋が臭う」が90.5%と圧倒的に高い割合を占め、9割以上がにおいのするホテル・旅館の部屋に宿泊したくないと考えていることが明らかに。これについて、同社は「客室内の快適性を高く保ち、不快なにおいを感じさせないことが、旅慣れたシニア層のハートをしっかりつかみ、再び宿泊先として選ばれるポイントの一つとなるのではないでしょうか」と分析しています。
次いで「寝具がジメッとしている」(72.0%)、「テーブル・机にほこりがかぶっている」(67.3%)、「エアコンの吹出口にほこりがたまっている」(65.7%)と続く結果となっています。
また、実際に「ホテル・旅館の客室でにおいが気になったことがあるか」についても聞くと、「気になったことがある」は74.6%、「気になったことがない」は25.4%でした。
調査結果を受けて、同社は「衛生面の管理や快適性の維持のため、大多数の宿泊施設が清掃業務に日々注力するも、宿泊者の大半は客室内における不快なにおいを経験しているという実状が明らかになりました。においはほこりやシミなどと違い目に見えず、施設の清掃管理者・担当者の感覚ににおい対策が委ねられているケースが多いことも一因ではないでしょうか」「全ての宿泊者が心地よく快適に滞在できる空間を維持するための、客室内のにおい対策の難しさがうかがい知れる結果となりました」とコメントを寄せています。
あなたが「こんなホテル・旅館には泊まりたくない」と思う、客室の衛生面の特徴はありますか?
オトナンサー編集部