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子どもの誤飲防止、「手の届かないところ」は間違いだった! いったいなぜ?

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歯が生えていれば紙類は簡単に噛みちぎって誤飲する

 生後半年くらいの赤ちゃんから3歳くらいまでの幼児は、「とにかく目が離せない」と言われます。物の情報を得ようと、目の前につかめる物があると触ったり、口に入れたりするからです。結果として、口に入れて「誤飲」するケースも珍しくありません。

 先日インターネット上で、子どもが2cmの針金を誤飲した際に夜間の救急病院を受診した投稿が話題となりました。子どもの誤飲を防ぐために、親はどのようなことに気をつければいいのでしょうか。0~2歳児限定の小規模保育園で勤務経験があり、現在11ヶ月の子どもを育てる筆者がその予防策や注意点などをお話します。

絶対に防ぎたい子どもの誤飲(画像:写真AC)

 誤飲と聞くと、子どもの口の中に入るサイズの物を思い浮かべるでしょう。子育て中の大人は小さなおもちゃやカギ、硬貨、ペットボトルのフタ、医薬品、タバコなどを、子どもの手の届く範囲に置かないよう、すでに十分に気をつけていると思います。

 しかし、「これは子どもの口に入るサイズではないから大丈夫だろう」と油断しがちなものが、新聞紙やティッシュペーパー、ノート、プリント、絵本、保育園の連絡帳といった紙類です。

 上下の前歯が生えていれば、子どもはこれらの紙類の端っこを簡単に噛みちぎり、そのままゴクリと飲み込めます。ティッシュ箱や段ボールの角っこなど、ある程度の硬さがあるものも、噛んで口の中に入れてしまえば、紙類は唾液でどろどろに柔らかくなるため、決して油断できません。

「少しくらいの紙類なら体に害はないし、うんちと一緒に出てくる」という見方もあります。しかし、新聞紙やプリントにはインクが印刷されていますし、どこに置かれていたのか分からない段ボールはカビやダニが繁殖しやすいため、衛生面が懸念されます。また、紙類は喉に詰まってしまい、窒息を起こす可能性もあります。いずれにせよ誤飲しないに越したことはありません。

リモコン好きな子どもは電池の誤飲に要注意

リモコン好きな子どもは電池の誤飲に要注意

 子どもは大人が常日頃触っていたり、手に取りやすかったりするサイズの物がとにかく大好きです。テレビやクーラーのリモコンはその代表例といえます。

ビーズも誤飲する可能性がある(画像:写真AC)

 そんなリモコンでも誤飲する危険性があります。子どもがリモコンをいたずらしているうちに、電池の交換部分を開けてしまい、取り出された電池を誤飲してしまうパターンです。これはボタン電池と乾電池、どちらの場合にも当てはまります。

 電池の誤飲に関しては、直ちに医療機関を受診する必要があるほど危険なため、念には念を入れて予防したいところです。

 大人は、子どもの手の届く場所にリモコンを置かないことを徹底しましょう。子どもがどうしてもリモコンをいたずらしてしまう場合は、リモコン型のオモチャを買い与えることもおすすめです。

 また、使わなくなったリモコンも電池さえ抜いておけば、オモチャ替わりにすることができます。リモコン好きの子どもがいるご家庭では、電池の誤飲を防ぐために代替リモコンの導入を検討してみてください。

物を手の届かない場所に置くだけでは不安要素も

 誤飲を防ぐなによりの予防策は、子どもから目を離さないことです。かつ、子どもの手の届く床などに誤飲の可能性のある物を置かないこと。しかし、日常生活で常に子どもを注視しているのは現実的に困難です。

 また、手の届く範囲に置かないだけでは不安要素も残ります。なぜなら、子どもは気になる物があれば真っ先に手を伸ばすからです。棚やテーブルの上などに欲しいものが見えれば、すぐに無我夢中でよじ登ります。その結果、床に頭から転倒したり、棚やテーブルの下敷きになったりといった危険が十分に考えられます。

 このように、子どもが普段興味を持っている物や誤飲する可能性のある物を「子どもの手の届かない場所に置く」のではなく、「子どもの目につかない場所に置く」ことは、思わぬ事故やケガを防止する術でもあります。

「きっと大丈夫だろう」が通用しない

「きっと大丈夫だろう」が通用しない

 ちなみに筆者が働いていた保育園では、保育士はヘアピンの使用が禁止されていました。またボタンやビーズの付いたエプロンや衣服もNG。何かの拍子でヘアピンやボタンが取れて床に落ちてしまい、気付かないうちに子どもが誤飲するリスクを避けるためです。これらは家庭内においても参考にできる防止策ではないでしょうか。

 今回ご紹介した予防策以外にも、万が一誤飲してしまった時の対処法や、救急車を呼ぶべきか、かかりつけ医に連れて行くべきか、それとも様子を見るべきかといった判断に迷った時に電話でアドバイスがもらえる「#8000」(小児救急電話相談)の存在など、いざという時に子どもを助けてくれる知識を、親が幅広く持っておくことが大切です。

 子どもがなんでも口に入れようとする行動は、いたって健全です。しかし子どもの行動は、「きっと大丈夫だろう」「数分くらい目を離しても誤飲なんてしないだろう」という、大人の予想を簡単に裏切ります。取り返しのつかない誤飲事故を防ぐためにも、親として十二分に注意し、子どもの安全を守っていきたいですね。

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