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海の上から「バイパスが延伸!?」実現なるか “街全体が慢性渋滞”の救世主「シーサイドすぎるバイパス」のいま

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陸から海へと次々に流れ込んでくるバイパス

 陸地がないために海の上を通した橋は、高速道路や有料道路にはあるものの、一般道でのそれは珍しいとされています。その一つが、茨城県日立市の国道6号「日立バイパス」です。

Large figure1 gallery30日立バイパスの旭町高架橋(乗りものニュース編集部撮影)

 JRの駅も近い市街地のバイパス入口から、海へ向かってせり出し、海上で弧を描く高架橋は、近くで見るとかなり迫力があります。実際に走っても「ここ海の上だぞ……」と分かるので、海沿いの道をドライブする気持ちよさとは全く異なる、畏怖のような念すらこみ上げてきます。

 日立バイパスは日立市旭町から日立市田尻町までを南北に結ぶ約4.7kmで、自動車専用道に準じるような高架道路です。「日立シーサイドロード」の愛称があります。全線が海の上というわけではなく、陸地がなくなる部分で海上に高架橋を通している形ですが、前出したバイパス入口部の「旭高架橋」などは1160mもあります。

 茨城県内は水戸市から日立市まで、国道6号が内陸側に、国道245号が海側に並走しており、日立バイパスの北側は国道6号に接続しているものの、南側は国道6号から離れています。このため実質的には245号のバイパスとも言える存在です。

 国道245号の日立バイパス以南は2車線区間が長いうえ、アップダウンが激しく渋滞が頻発します。このため、日立バイパスの入口となる旭町交差点では、国道245号を北上してきたクルマが、待ってましたとばかりに日立バイパスへと右折して流れ込んでくるほどです。

 では、なぜ海の上にわざわざバイパスを通したのでしょうか。むしろ、そこしか通せる場所がなかった、と言えるかもしれません。

 日立グループ創業の地である日立市は鉱山と工業で早くから発展しましたが、山と海に囲まれた市街地は狭く、モータリゼーション以降、慢性的な市街地渋滞に悩まされています。特に、国道245号が通るJR常磐線よりも海側は代替路もなく市街化され、海際は崖になっています。交わる道路もほぼない海の上のバイパスは、貴重な快走路です。

今は「北半分」だけ 海の上から延伸するの?

 そんな日立バイパスは2000年代に順次開通しましたが、実は、今ある区間は「北半分」だけです。旭町の海上橋から、南へ延伸する事業が進められているのです。

Large figure2 gallery31日立バイパスの途中に接続する浜の宮らせん橋。崖上の国道6号までの高低差を稼ぐ構造(乗りものニュース編集部撮影)

 現在事業化されているのは、旭町から国分町までのII期区間3.0kmです。本来はさらに南の河原子町までが計画区間ですが、残り約2.3kmは事業化されていません。

 そのII期区間も2012年度から事業化したものの、工事は未着手の状態。2023年度の事業評価では「用地調査の結果、未相続の土地が多く相続人の捜索等で用地交渉に時間を要している」と報告されています。

 工事については、旭町高架橋から南下する海上橋部分は後回しにして、その南側の盛土部から進める構えです。

 II期区間の終端部では、2023年に国道245号から常磐線をアンダーパスして国道6号までをつなぐ県道「鮎川停車場線」(鮎川は廃止された日立電鉄の駅)が開通しています。まずは盛土部を先行整備してここにつなげ、国道6号、245号の交通転換を図るとしています。

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