今年は猛暑の影響で、冷蔵庫の製氷機を活用する機会が増えた人は多いと思います。年末の大掃除を機に、お手入れをするとよいかもしれません。そもそも、製氷機は月に何回程度、お手入れをするのが望ましいのでしょうか。きれいに洗うには、どうしたらよいのでしょうか。パナソニック デザイン本部 コミュニケーションデザインセンター パブリックリレーションズチームの西牟田陸斗さんに聞きました。
週に1～2回の手入れが必要
Q.冷蔵庫の製氷機のお手入れを怠った場合、どうなるのでしょうか。
西牟田さん「製氷機の給水タンクや浄水フィルターをお手入れしない状態を続けた場合、水あかがたまったり、浄水フィルターが目詰まりを起こしたりするほか、作った氷がにおう原因となります」
Q.冷蔵庫の製氷機は、月に何回程度、お手入れするのが望ましいのでしょうか。
西牟田さん「製氷機の給水タンクや浄水フィルターは、週に1回のお手入れが必要です。ただし、浄水やミネラル水（1リットル当たりの硬度が100ミリグラム以下）を使用している場合は、ぬめりやカビが発生しやすいため、週に2回程度のお手入れが必要となります。
また、貯氷ケースは3カ月に1回、お手入れをしましょう。このほか、取り外せるタイプの製氷皿も年1～2回のお手入れが必要です。
浄水フィルターは約3年を目安に交換してください。水あかなどが詰まると製氷できないことがあります」
Q.では、製氷機の給水タンクや貯氷ケース、製氷皿の適切な洗い方について、教えてください。使ってはいけない掃除用品はあるのでしょうか。
西牟田さん「次のように説明します」
■給水タンク、浄水フィルター
給水タンクのふたとパッキン、浄水フィルターを取り外した後、給水タンクとふた、パッキンを水洗いしましょう。その際、柔らかいスポンジや台所用の中性洗剤を使っても構いません。
浄水フィルターは、柔らかいスポンジで表面を水洗いしてください。吸い込み部のフィルターはやさしく水洗いをし、強くこすったり、取り外したりしないでください。フィルターが破れる原因となります。
■貯氷ケース
冷蔵庫のレールやレール接触面には、滑りをよくするための潤滑剤が塗布されているため、レールに触れないよう気を付けてください。ケースを取り出す際は、ドアをいっぱいまで引き出した後、貯氷ケースの手前を持ち上げ、斜めに取り出すようにしてください。その後、水洗いをしてください。
■製氷皿
冷蔵庫から取り外し可能な製氷皿の場合、スポンジなどで洗わないでください。製氷皿に傷がつくと氷が離れなくなり、故障の原因となるからです。水で軽く洗い流した後、水をよく切ってから冷蔵庫に設置してください。
なお、製氷機における洗浄については、市販の洗浄剤の使用はお勧めしません。機械部が故障したり、残った洗浄剤が氷に入ったりすることが想定されるためです。
オトナンサー編集部
