フランス空母が太平洋へ来るのは数十年ぶり。
作戦名は「クレマンソー25」
在日フランス大使館は2024年11月29日(金)、フランス空母打撃群がインド太平洋地域へ向け仏本土のトゥーロン港から出航したと発表しました。
フランス空母打撃群は、原子力空母「シャルル・ド・ゴール」を中心とした空母機動部隊で、同艦には、艦載機として「ラファールM」戦闘機、E-2C「ホークアイ」早期警戒機、ヘリコプターなど約40機が搭載されているとのこと。このほかに、防空フリゲートや補給艦、潜水艦なども加わり、約3000名の将兵で編成されているそうです。
フランス海軍の原子力空母「シャルル・ド・ゴール」(画像:フランス海軍)。
今回の任務は「クレマンソー25」と名付けられており、その名のとおり帰港は2025年になる長期間の遠征派遣です。
フランス軍事省が発表したスケジュールによると、「シャルル・ド・ゴール」らはこのあと地中海からスエズ運河で紅海へと入り、インド洋を経由してオーストラリア沖を抜け、西太平洋へ向かう計画です。
その間、地中海、インド洋、オーストラリア沖、そして西太平洋の各所で外国海軍と共同演習を行う予定で、オーストラリア沖と西太平洋では海上自衛隊も訓練相手として組み込まれています。
フランス空母打撃群が太平洋を航行するのは数十年ぶりとのこと。ただ、現時点では日本に立ち寄るかどうかは不明です。なお、在日フランス大使館では、空母打撃群の北太平洋への派遣は、法の支配、海洋法の優越性、国際規範に基づく現状維持に取り組むというフランス軍の決意を示すものだとしています。