明治安田生命J1の最終節となる第34節の全9試合が7日に各地で開催された。優勝争いや残留争いなど、上位や下位それぞれの争いにも全て決着がつくことになった。
優勝争いは首位の横浜F・マリノスが2位のFC東京と最終節で直接対決。3点差以内の敗戦でも優勝が決まる状況だった横浜FMだが、3-0の勝利で文句なしの優勝を決めた。横浜FMのリーグ優勝は15年ぶり4回目。
来季AFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権の懸かる3位争いは、前節時点で3位に位置していた鹿島アントラーズが名古屋グランパスに勝利を収めてそのまま3位を確保。4位で終えた川崎フロンターレは、鹿島が天皇杯で優勝を飾った場合には繰り上げでACL出場権を獲得できる。
5位にはセレッソ大阪、6位にはサンフレッチェ広島が続いた。最終節ではそれぞれ大分トリニータ、ベガルタ仙台に勝利を収めてシーズンを終えている。
下位争いでは、ともにプレーオフ圏転落の可能性があった清水エスパルスとサガン鳥栖の直接対決に清水が1-0で勝利。16位の湘南ベルマーレは松本山雅FCと対戦し、85分に先制した時点では残留圏に浮上できる状況となったが、土壇場の90分に同点ゴールを許した。この結果、16位から浮上できなかった湘南がプレーオフに回ることになった。
松本山雅とともにJ2自動降格が決定していたジュビロ磐田は、最終節でヴィッセル神戸に1-4の敗戦を喫し、再び最下位に転落してシーズンを終えた。神戸はルーカス・ポドルスキがハットトリックを達成し、今季限りで現役を引退するダビド・ビジャもPKで1得点を挙げている。
浦和レッズは最終節のガンバ大阪戦にホームで2-3の敗戦。今季ACLでは決勝進出を果たした浦和だが、プレーオフ圏とわずか1ポイント差の14位という順位でシーズンを終えている。
得点王争いは首位に立っていた横浜FMの仲川輝人とマルコス・ジュニオールにともにゴールは生まれなかったが、他の選手も追いつくことはできず。仲川とM・ジュニオールはリーグ史上初となる同一チームからの同時得点王に輝いた。