「○○年代を代表するラブストーリー」「△△役がハマる俳優」など、テレビドラマにまつわるさまざまなテーマについて、テレビドラマに詳しいライターの田幸和歌子さんが「●選」の形式で紹介、解説します。
今回のテーマは「昼ドラから大きく羽ばたいた俳優5選」です。
真っ先に思い浮かぶ、井上真央さん?
■井上真央さん 「キッズ・ウォー ~ざけんなよ~」シリーズ(1999~2003年、CBC・TBS系)
元ヤンキーの主婦・春子(生稲晃子さん)と妻を事故で亡くした大介(川野太郎さん)が再婚、性格が正反対のお互いの子どもたちが茜(井上さん)を中心に次第に打ち解け、家族として共に生活をしながら成長していく姿を描いたホームドラマ。
「昼ドラ出身と聞いて、井上さんのことが真っ先に思い浮かぶ方も多いのではないでしょうか」(田幸さん)
「茜の『ざけんなよ!』というお決まりのせりふと強気なキャラクターが印象的。シリーズ化された同作は2003年まで放送され、井上さんはその後1年の休養を挟み、2005年に『花より男子』で主演を務めました。茜のイメージそのままにブレークを果たし、タイミング的にもどんぴしゃにハマって、子役のイメージをうまく払拭(ふっしょく)できたように感じます」
■松山ケンイチさん 「キッズ・ウォースペシャル ~これでファイナル! ざけんなよ~」(2003年、CBC・TBS系)
1999年から放送が始まった「キッズ・ウォー」シリーズの完結編となった同作。フリースクールに移り住んだ今井家の子どもたちが沼津で合宿を行うことになり、そこで起こるさまざまな騒動や、茜が初恋相手・翼(斉藤祥太さん)と再会を果たす様子が描かれます。
「昼ドラの中でもトップクラスの人気を誇った『キッズ・ウォー』シリーズの完結編に、松山さんが出演していたことは後になって気付きました」
「大人の商売に利用されている不良役での出演でしたが、茜に蹴られるシーンがあったり、家庭の複雑な事情を抱えていたりと、悪そうでいて、実はいい人のようにも見えました。寡黙でナイーブな性格の役を演じていましたが、当時から、その姿がよく似合っていて、現在の松山さんにも通ずるものがあります」
■有村架純さん 「ぼくの夏休み(第2部)」(2012年、東海テレビ・フジテレビ系)
現代っ子で甘やかされて育った兄が妹と共に過去へタイムスリップしてしまい、2人がその時代で出会った人たちと関わり合いながら生き抜いていく物語。第2部では、20歳になった兄・和也(井上正大さん)と17歳になった妹・はる菜(有村さん)の姿が描かれます。
「有村さんが朝ドラ『あまちゃん』の前年に出演していた、知る人ぞ知る作品ではないでしょうか」
「有村さんが出演していた第2部は第1部とは打って変わって、かなりぶっ飛んだ内容になり、途中で脱落してしまった人もちらほら。翌年に放送された『あまちゃん』への出演で注目を集めた有村さんですが、ブレーク前年の今作では売春婦を演じたりするなど、なかなか大変な役を務めていたことはあまり知られていないかもしれません」
窪田正孝さんの貴重な高校時代
■窪田正孝さん 「家族善哉」(2006~2007年、MBS・TBS系)
16歳で結婚と出産を経験した主婦・咲子(竹内都子さん)が34歳で一念発起し、自分の子どもたちと同じ高校に通い始めたことから起こる、家族や学校を巻き込んだ大騒動をコミカルに描いたハートフルなホームドラマ。
「今では人気俳優として活躍する窪田さんの、純朴な高校生当時の姿が見られる貴重な作品です」
「咲子の息子・新哉役で出演していた窪田さんですが、母や姉から振り回され続けるキャラクターで、その姿がとても愛らしいです。当時はまだまだ、普通の高校生という雰囲気ですが、後に人気俳優へと駆け上がっていく姿を想像すると感慨深いものがあります」
■広瀬アリスさん 「明日の光をつかめ(第1シリーズ)」(2010年、東海テレビ・フジテレビ系)
明るく活発な高校生のヒロイン・沢口遥(広瀬さん)が、少年少女たちが社会復帰するための更生施設「たんぽぽ農場」にやってきた1人の少年・桜木翼(榊原徹士さん)と出会い、心に傷を持ちながらも人生の光を見いだそうと奮闘する姿を描いたストーリー。
「広瀬さんは当時15歳で、フジテレビの昼ドラ史上最年少ヒロインに抜てきされた作品です」
「裕福な家庭に育ち、高校のバスケットボール部では次期キャプテンと期待されていた遥でしたが、その後、いじめのターゲットにされたり、家族の問題が起こるなど大変な境遇の役柄を務めた広瀬さん。前年にはファッション誌『Seventeen』でグランプリを受賞するなど、鳴り物入りでの昼ドラデビューとなりましたが、その期待にもしっかりと応え、立派にヒロインを演じていました」
オトナンサー編集部
