ロシア艦が通常ない規模で宗谷海峡を通過
防衛省・統合幕僚監部は2026年8月10日、北海道礼文島の北西約70kmの海域を東進するロシア海軍の艦艇計7隻を、9日から10日にかけて確認したと発表しました。内訳は、9日午前7時頃にタランタルIII級ミサイル護衛哨戒艇4隻、翌10日午前2時頃に同級2隻とアムガ級ミサイル輸送艦1隻です。これら小艦隊はどちらも宗谷海峡を通過し、オホーツク海へ向かったとのことです。
第5哨戒防備隊に所属するミサイル艇「くまたか」。同隊は余市のほかに、青森県の大湊基地にも艦艇を配置している(画像:海上自衛隊)
タランタルIII級は主に1980~1990年代に建造された基準排水量436トンの小型艇ですが、強力な超音速対艦ミサイル「モスキート」を搭載しています。ウラジオストクを母港とするロシア太平洋艦隊に10隻程度が配備されているとみられます。
これまでも同級が宗谷海峡を通過する姿はたびたび確認されていますが、通常は2隻程度であり、短時間のうちに6隻がまとまって行動するのは珍しいと言えます。ロシア太平洋艦隊は現在、夏季訓練期間にあり、その一環の行動であると推測されます。
このような動きに対し、海上自衛隊は余市基地を母港とするミサイル艇「くまたか」と、八戸航空基地に所在する第2航空群のP-3C哨戒機で警戒監視にあたったとのこと。まさに日露のミサイル艇が睨み合うかたちとなりました。
