新型コロナウイルスの流行が収束しないなか、手洗いやうがいを頻繁に行う生活が続いている。
外出自粛にテレワーク、コロナ禍から身を守る手立ては限られているし、長期化するほど気が滅入ってくるが、東京都内の歯科、サウラデンタルクリニックの堀滋院長は、とにかくうがいの励行を訴える。
起床後すぐの歯磨きがベストだが、うがいだけでも......
乾燥した冬場。目が覚めると、口やのどがカラカラ...といった経験はないだろうか。これは、日中には口内を潤してくれる唾液の分泌量が、就寝中にほぼゼロになるから、とされる。この状態で水などを一気に飲むと、口内の細菌が腸まで達してしまい、腸内に悪玉細菌が増えてしまう可能性が高くなるそうだ。
2020年12月8日に放送されたテレビ朝日系の情報番組「林修の今でしょ! 講座」に出演したサウラデンタルクリニックの堀院長によると、
「夜寝る前と起床時では、口内細菌は約8倍にも増えると言われています。その状態で水分を取ると、細菌は胃酸でも死なず、腸まで到達してしまうケースもあります」
あまり歯を磨かない人の場合、口内に存在する細菌は「4000億~6000億個ぐらい」(堀院長)と、とてつもない数字になるそうだ。そこで重要となってくるのが、朝の歯磨きのタイミングだという。
番組で、堀院長は
「本来は、朝食前と朝食後に磨くことをオススメしますが、時間がない場合なら、朝起きてうがいだけでもしてください」
と話している。
つまり、朝起きてまず行うことは「水で口内やのどの渇きを癒す」ことではなく、「水を口に含んでうがいをし、口内の細菌をできるだけ洗い流す」という、「朝うがい」を習慣づけることがいいらしい。
うがいは、つい疎かにしがち
日本能率協会総合研究所が2020年9月2日に発表した、新型コロナウイルスの感染対策をめぐる意識調査(第2回)によると、全国の20~69歳の3000人に感染症予防対策として意識していた行動について聞いたところ、緊急事態宣言中(4月15~20日に実施)の調査と比べて、「うがいをする」との回答は10.7ポイント低下。「不要不急の外出を控える」が9.6ポイント、「手洗いをする」も4.3ポイント下落していたことがわかった。
マスクや手洗いなどの行動はおおむね定着したものの、緊急事態宣言中の4月と比べると、うがいや不要不急の外出などの行動が低下していた。
その一方で、「マスクをする」「周りの人との距離をとるようにしている」といった行動は維持されていた。
この調査が、感染第2波に向かっていく7月30日~8月3日に行われたことを考えると、自粛解除後の2か月で気の緩みがあったことは否めない。
感染第3波が襲来している今冬に、堀院長は起床後すぐの歯磨きやうがいを、「励行していただきたい」と指摘する。もちろん、外出先からの帰宅後を含め、改めて「うがい」の大切さについては言うまでもない。
