誰もが羨む理想の家族だと思っていた。妻が出て行くまでは……。ある日突然妻が娘を連れて家を出ていった。「どうして、何が駄目だった?」呆然とする夫と、妻の心の距離は広がるばかりで……。人気漫画『僕と帰ってこない妻』をダイジェスト版でお届けします!
お使いをたのむのも、クリーニングを出してもらうのも、上から目線。仕事でイライラしている時は、つい妻に当たってしまうときも。
「働いていない妻より俺の方がエライ」――行動の端々にそんな気持ちがにじんでいた夫。表には出していないつもりでしたが、妻はすでに夫の本心に気づいていて……。
そんな夫に妻が突き付けたのは、「しばらく帰りません」のメモ1枚。妻と子どもは夫との生活に限界を感じ、家を出て行ってしまっていたのでした。
なんで? 俺が何をした? 原因がわからずうろたえる夫は、徐々に自分の態度や言動に問題があったことに思い当たり……。
妻子の家出から一ヶ月あまりが過ぎ、ようやくすべてが呑み込めてきた夫。
「自分のプライドや自尊心を保つため、妻を見下してきた」そう理解したときにはすでに遅く、ガランとした家にひとりぼっちで、食事は毎日コンビニ飯。とぼとぼと家路についていると、なじみのママ友達に声をかけられて……
妻に逃げられたこと、自分が悪かったことに気づいたことを切々を話した夫でしたが、ママ友からまさかの指摘を受けます。
「いつも奥さんのことばっかりで、娘ちゃんは話に出てこないよね」「私が子どもの話振っても他人事みたいで」子どもや育児への無関心が、妻を傷つけたのではないかとはっとした夫は……?