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2024年は異例の「新航空会社」誕生ラッシュ!? 大手の新ブランドからローカル航空まで“個性”バリバリ!

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2024年、国内に新たな航空会社が複数生まれる予定です。それぞれが既存の国内航空会社とは少し異なる、ユニークなビジネスモデルを打ち出しています。

ANA系新航空は「LCCとフルサービスのいいとこ取り」

 2024年、国内に新たな航空会社が複数、生まれる予定です。それぞれ、既存の国内航空会社とは異なるユニークなビジネスモデルを打ち出しています。どのような航空会社が誕生するのでしょうか。

Large 01Air Japan機のイメージ(画像:ANA)。

 2月に就航を予定しているのは、ANA(全日空)グループが展開する新たな航空会社「AirJapan」です。同社は自社を「LCCとフルサービス両方の良いところをあわせた新しいビジネスモデル」と称します。

 使用する飛行機はすでにANAグループで使用しているボーイング787-8を改修したもので、上位クラスを設けないエコノミー1クラス、324席仕様の客室となります。その一方で、エコノミークラスとしては広い32インチ(約81cm)のシートビッチ(座席間隔)が特徴で、機内モニターを廃する代わりに、乗客自身のスマホなどで機内エンターテイメントサービスを楽しむスタイルを採用します。

 そのサービス内容は「最低限だけど安い」というLCC(格安航空会社)のような運賃設定から、追加料金を払うことで、食事やドリンクサービス、手荷物預けオプションなど、フルサービスキャリアと近しいサービスを受けられるのが特徴です。

 AirJapanはおもにインバウンド(訪日旅行者)をターゲットとしており、まず成田~バンコク・ソウル(仁川)に就航。その後もアジア方面の中距離国際線ネットワークを拡充する方針です。また、将来的にはANAグループのLCC、ピーチの拠点空港である関西空港への就航も示唆しています。

「クロネコ貨物機」もデビュー&新潟にも新航空

 4月に就航が決定しているのが、宅配大手のヤマト運輸とJAL(日本航空)がタッグを組み運航される「ヤマトの貨物機」です。

「ヤマトの貨物機」は、国内航空会社では初導入となる「エアバスA321ceoP2F」というモデルが用いられます。尾翼には「クロネコ」のロゴが大きくあしらわれ、胴体はグレーをベースに、ヤマトホールディングスのロゴマークが前方に大きく描かれます。なお、この機の運航はJALグループのLCC、スプリング・ジャパンが担当します。

Large 02報道陣に公開された「ヤマトの貨物機」(2023年11月20日、乗りものニュース編集部撮影)。

「ヤマトの貨物機」は2024年4月11日より、成田から新千歳・北九州・那覇の3空港へ1日9便のダイヤで就航。さらに同年夏を目処に羽田発着の深夜便を開設し、1日13便体制となる予定で、首都圏から北海道・九州・沖縄地域への国内長距離航空輸送を担います。

 ヤマトグループなどの物流事業者は、通販サイト需要の拡大、モーダルシフトなど環境に配慮した取り組みの推進はもちろん、2024年4月から自動車運転業務の年間残業時間が上限960時間になることなどによる長距離トラックの輸送力確保、またトラックの代替手段の検討など、対処すべき課題を抱えているとしています。

 今回の「ヤマトの貨物機」は、これらの解決に向けた取り組みの一環で、新たな輸送手段として貨物専用機を活用することで、安定的な輸送力の確保やサービス品質の維持・向上を図る狙いがあるとのことです。

お待たせ! 新潟ローカル航空がまもなく就航

 このほか、新潟を拠点とする新航空会社「トキエア」が1月31日に、初の定期便路線として、新潟~札幌・丘珠線を開設する予定であると発表しています。

 トキエアは欧州ATR製のターボプロップ旅客機を用い、新潟を拠点とした地方間路線を就航する計画も打ち出しています。先述の新潟~丘珠線の開設を皮切りに、新潟~仙台、中部、神戸線にも就航が見込まれています。また、将来的には現在海路しかない新潟~佐渡間を結ぶ予定と見られ、これが同社の大きな目玉路線となる見込みです。

 なお、当初トキエアは2023年6月30日に新潟~丘珠線を就航予定でしたが、その後、何度も就航日延期を発表していました。現状では同社は1月31日の就航も“予定”ということを強調している状況ですが、遅くとも2024年内には、この航空会社がデビューする姿を見られる可能性が高そうです。

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