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「日本ならいくらするんだ…?」台北駅の“巨大肉ドーン約500円駅弁”を実食 ”食の都”の本気に「コスパが爆走しとる!」

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「This is 台湾で食べたいご飯」

 海外旅行の楽しみといえば、やはり現地グルメです。なかでも台湾は、街を歩けばそこら中からおいしそうな匂いが漂ってくる、筆者にとって極めて危険な土地。今回はそんな台湾の玄関口のひとつ、台北駅で「台湾らしい駅弁」を食べてみることにしました。

Large figure1 gallery4台北駅(画像:写真AC)。

 訪れたのは「台鉄弁当本舗」。台湾鉄路の駅弁を販売する店で、今回購入したのは100元(約500円)の排骨(パイコー)弁当です。フタを開けると、まず目に飛び込んでくるのが巨大な排骨。子どもの手くらいはありそうな骨付き豚肉がご飯の上にドンと鎮座しています。その周囲にはブロッコリーなどの野菜炒め、魚のつみれ、味玉、油揚げなどが添えられており、100元という価格を考えるとかなり豪華です。

 まずは主役の排骨からいただきます。骨付きの豚肉を揚げ、タレを絡ませたもので、これが非常にうまい。味付けのベースは醤油系で、筆者の独断と偏見では日本人の95%くらいが好きそうな親しみやすい味です。しかし、噛んでいると後半から八角の香りとほのかな甘みが追いかけてきます。そうそう、これです。This is 台湾で食べたいご飯。

 そして、この肉は食感が素晴らしい。サクッと噛み切れるほど柔らかい一方で、肉を食べているという満足感もしっかり残っています。さらに面白いのが、食べる場所によって印象が変わること。肉感の強い部分もあれば、脂身のプルプル感を楽しめるところもあり、ひとつの大きな排骨のなかでさまざまな食感が楽しめます。ひと口ごとに微妙にキャラクターが違うのです。

 特筆したいのがタレでした。醤油をベースに八角や甘みを感じさせながら、決して肉そのものの味を覆い隠しません。主張するところは主張しつつ、肉の下をしっかり支えています。台湾の人たち、「何が白いご飯のおかずになるのか」という真髄を完全に理解しているのではないでしょうか。

 ほかの現地グルメを食べていても思いますが、台湾の人たちは「手頃な価格で、おいしいものをしっかり食べる」ことが大好きなのだと感じます。この排骨弁当も、まさにそんな印象の味でした。ぱっと見は「細かいことはいいから、ほら食べな!」とでも言いたげな豪快さがありますが、実際に食べると、後味にスパイスの香りを残したり、部位によって食感が変わったりと、意外なほど表情が細かい。筆者はこういう料理を愛してやみません。

「緻密すぎないか…?」ボリュームだけじゃない「計算された味」

 使われているスパイスこそ違いますが、日本人に置き換えるなら「生姜焼き定食」に近い存在なのかもしれません。見た瞬間になんとなく味が想像でき、白いご飯と一緒にガツガツ食べられる。それでいて、店や家庭によって味付けに個性があります。台湾で日常的に愛される「ご飯のおとも」という意味では、通じるものを感じます。

Large figure2 gallery5「台鉄弁当本舗」(グルメ満二郎撮影)。

 そう考えて食べ進めると、ブロッコリーや白菜などの付け合わせも抜群です。排骨の肉感が強いところを野菜と食べたり、脂身の多いところと組み合わせたりすることで、ひと口ごとに印象が変わります。ちなみに、お米もしっかりうまい。これだけ強いおかずを受け止めながら、ちゃんと米そのものの存在感も残っており、ご飯のおとも界隈として極めて優秀な布陣です。

 そして最後に残しておいたのが味玉です。そうそう、これこれ。台湾らしいスパイスの香りがほんのり染み込んだ固茹でタイプで、日本でいうなら、2日目のおでんに入っている卵のような安心感があります。排骨と白飯を散々食べた最後を締めるには最高でした。

 それにしても、この内容で100元、日本円にして約500円というのは困ります。台湾は日本と比べて手頃に食事を楽しめる場面も多いとはいえ、大きな排骨に野菜、つみれ、味玉、油揚げ、そしてご飯まで付いてこの価格。しかも「安いから十分」というレベルではなく、ひとつの弁当としてきちんと完成しています。

 ただ、本当に恐ろしいのは、ここが“食の都”台湾だということです。このあとには夜市が待っており、当然ながらさまざまな屋台グルメを食べなければなりません。さらに翌朝には炭焼きトーストも控えています。昼に駅弁を食べている場合ではない気もしますが、目の前に500円の排骨弁当があったのだから仕方ありません。このペースで食べ続けたら、筆者の腹囲の成長がさらにブーストしてしまいます。

 ただし、安心してください。夜市でひと通り屋台グルメを食べたあとは、締めに薬膳スープをいただく予定です。漢方の力がありますので、今日摂取したものはきっとプラマイゼロになります。万が一、それでも体重が増えたとしても問題ありません。台湾の食で増えた筆者のお腹のプルプル成分は、いわば食を通じて生まれた国家間交流の成果です。

 そう考えれば悔いはありません。夜市が楽しみです。

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