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「ミステリと言う勿れ」ヒットの立役者? 伊藤沙莉がエンタメ界に求められるワケ

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伊藤沙莉さん(2021年10月、EPA=時事)
伊藤沙莉さん(2021年10月、EPA=時事)

 放送中の月9ドラマ「ミステリと言う勿れ」(フジテレビ系)に出演している伊藤沙莉さん。演じている刑事・風呂光聖子は原作にも登場しますが、もはや伊藤さんのために、新たに作り出されたオリジナルキャラクターと言って差し支えないでしょう。

 かつて伊藤さんは、NHK朝の連続テレビ小説「ひよっこ」(2017年度前期)で米屋の娘・安部さおりを演じていましたが、このキャラクターも伊藤さんありきで作られたという逸話が残っています。彼女は視聴者に限らず、物語の作り手にも影響を与える希少な役者であると言えるでしょう。

 昨今はラブストーリーのヒロインとしても引く手あまたな伊藤さんの魅力について、改めて考察します。

もはやオリジナルの風呂光?

「ミステリと言う勿れ」の原作における風呂光の登場シーンは、極めてわずか。ドラマから原作に入った方なら、風呂光の存在感のなさに驚いてしまうかもしれません。

 ドラマでも描かれた第1話は、主人公がいきなり殺人事件の容疑者となるセンセーショナルな展開も含め、巧みな構成で仕上がっていると言えるでしょう。

 犯人として疑われる主人公・久能整(菅田将暉さん)に出会い、その姿勢や言動に引かれる様子を見せる風呂光。とりわけ、ペットの猫が亡くなってしまったことを整に見破られ、「猫はあなたに死ぬところを見せたくなかったんです」と諭される場面は印象的です。

 その後、典型的な男性社会として描かれる警察内部において、女性刑事の在り方に悩む風呂光。それを癒やしたのも、整の以下の言葉でした。

「男のロマン至上主義の人たちに 混ざれないって困ってるでしょうけど 至上でもなんでもないんで あなたは違う生き物だから 違う生き物でいてください」

 こう声をかけられた風呂光は、刑事でありながら現場に連れて行ってもらえない自分を”悲劇のヒロイン化”することを止め、自ら名乗りを上げて捜査へ参加することになります。

 しかし、今後も活躍が期待できると思われた風呂光は、コミックス2巻収録の、エピソード2後編「犯人が多すぎる」において、連続生き埋め殺人の捜査本部で犯人のプロファイリングについて発言するシーン、整たちが閉じ込められた廃虚に警察が到着するシーンなどで、1~2コマずつ登場するにとどめられているのです。

 その後、物語は通称・広島編に突入。記憶喪失の爆弾魔(柄本佑さん)のエピソードを挟み、謎の女性・ライカ(門脇麦さん)と出会って、炎の天使編に入っていきます。その間、原作における風呂光の存在感は決して強くはありません。

 どちらかというと、原作の池本刑事(尾上松也さん)の立ち位置を、ドラマ版では風呂光が代替しているように見えなくもありません。原作では入院した整の世話を焼くのは池本で、整が何かと助けを求めるのも池本なのです。

“使いたい”役者

 ではなぜ、原作では影の薄いキャラクター・風呂光が、ドラマではメインキャラクターとして扱われているのでしょうか?

 そこにはやはり、伊藤さんの魅力が関係しているとしか思えません。

 原作に忠実でありながら、かつ伊藤さんにしか醸し出せないフレッシュさも体現されている風呂光というキャラクター。整を演じる菅田さんも「沙莉ちゃんファンとして伊藤沙莉史上一番かわいい役だと思います、風呂光は」と口にしています(SWITCH「特集ドラマのかたち2022」)。

 主人公が男性キャラクターである以上、女性キャラクターを登場させて恋愛模様を描き出す構図は、ドラマとしては外せないポイント。しかし、同作においては門脇さん演じるライカが、そのポジションを担っています。

 そこに、わざわざ風呂光を引っ張り出した背景としては、じわりと浮かび上がる三角関係の構図によって、切なさを演出したい作り手の事情もあるのかもしれません。しかし、いち視聴者としては、そんな“大人の事情”を上回る何かがあると思えてならないのです。

「菅田将暉主演ブランド」を底から支えるには、十分すぎるほどの役者である伊藤さんを“使いたい”からこその配役だったのではないかと確信できるほど、同作のクオリティーは感嘆に値します。

ヒロインとして引っ張りだこ

 同作で役者としての新たな引き出しを見せている伊藤さん。しかし、彼女といえばコメディーのイメージが強いと思われる方も多いでしょう。

 前述の「ひよっこ」で演じた安部さおり、「いいね!光源氏くん」シリーズ(NHK総合)の藤原沙織、「モモウメ」(Hulu)など、思わずクスッと笑ってしまうコミカルな役こそ、伊藤さんのお家芸といった節があります。

 そんなパブリックイメージが、映画「ボクたちはみんな大人になれなかった」(2021)や「ちょっと思い出しただけ」(2022)などのラブストーリーでヒロインを演じることで覆されつつあります。いえ、さらなる魅力が上塗りされつつあるのです。

 森山未來さん演じる主人公が、ふとしたきっかけから過去に交際していた女性・かおり(伊藤さん)を思い出し、過ぎ去った甘酸っぱい交流を懐古する物語「ボクたちはみんな大人になれなかった」は、特にセンセーショナル。

 映画「獣道」(2017)や「タイトル、拒絶。」(2020)などで、攻めた演技もできる役者であることは周知されていたものの、これほどまで情感たっぷりに、消えない痕を記憶に残すような女性像を形にしてみせる伊藤さん。これまでの、どのヒロインにも当てはまらない、鮮烈で繊細な表現を目の当たりにしたことで、彼女の底知れなさを思い知ることとなりました。

底知れない魅力

「ボクたちはみんな大人になれなかった」を例に挙げてみましょう。同作で描かれる”忘れられない女性”かおりは、見た目にはごく普通。雑誌に載っているスカートは高くて買えないから、と自作したり、お気に入りの映画を何度も繰り返し見たりと、少し風変わりな面はあれど、破天荒とは言えません。

 いわゆるサブカルチャーで通じ合い、交流を重ねる主人公とかおりは、ぎこちないながらも仲を深めていきます。

 何年たっても忘れられないほど、主人公が彼女に対して執着した理由――。それはきっと、”普通”のカテゴリーにいながら”普通”を抜け出そうとした、かおりの内面に積もる苦しみ、悩み、焦りに共鳴していたからではないでしょうか。

 それらは決して、表には出ないもの。お互いに、内側に巣くう情動に気付いたからこそ、別れの言葉を口にできなかったのかもしれません。

 あえて行き先を決めない、突発的な日帰り旅行に主人公を誘い出すこともあった、かおり。世間と同じように就職し、生計を立てようとする主人公を、元の”いるべき場所”へ引き戻すかのようでした。それがかなわなかったからこそ、彼女は最後まで明確に自分の考えを言葉にしなかったのでしょう。

 かおりから沸き立つ、謎めいた魅力をスクリーンいっぱいに表現する伊藤さん。物語のあらすじや、かおりというキャラクターの人柄を文章で追っただけでは、その姿をイメージすることは難しいかもしれません。

 しかし、この映画を目の当たりにした後では、伊藤さん以外にあり得ないと痛感します。そこに、キャスティングの妙があると思えてなりません。

 伊藤さんのすごいところは、ここまで幅のあるジャンルや役柄を演じながらも、まだまだ余力が残っていそうな点にあります。底知れない謎めいた魅力に、まだまだ驚かされる日がくることでしょう。

ライター 北村有

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