6月4日は「虫の日」。「む（6）し（4）」と読む語呂合わせから、漫画家・手塚治虫氏らが中心となり設立した「日本昆虫クラブ」が制定した記念日です。そんな「虫の日」にちなみ、業務用の害虫駆除システムを展開するナック（東京都新宿区）が、全国の飲食店経営者・飲食店店舗責任者を対象とした「飲食店の“虫”対策 実態調査2025」を実施。その結果を発表しました。
3店に1店「害虫によるトラブル経験あり」
調査は2025年5月19日から同月23日、20代以上の全国の飲食店経営者、店舗責任者を対象に、インターネットリサーチで実施。計400人から有効回答を得たものです。
まず、全回答者に「害虫が原因で『クレーム』や『SNSへのネガティブな投稿』などのトラブルが起きたことがあるか」について聞いたところ、全体の34.5％が「はい」と回答。およそ3店に1店が、害虫によるトラブルを経験していることが分かりました。
「現在実施している害虫対策」についても聞くと、最も多かったのは「市販の殺虫剤・忌避剤の使用」（44.5％）でした。次いで「掃除」（35.0％）、「外部業者の定期点検」（28.5％）と続いています。この結果から、同社は「ホームセンターなどで低コストかつ手軽に手に入り、使用も簡単な殺虫剤・忌避剤で対策をしている飲食店経営者・店舗責任者が多いようです」と分析しています。
また、「害虫によるトラブルの経験がある」と回答した飲食店は、そうでない飲食店に比べて、「外部業者の定期点検」（41.3％）や「業務用害虫駆除システムの導入」（34.8％）など、プロに依頼している割合が高いことも明らかになりました（計76.1％）。
では実際のところ、現在実施している害虫対策で「十分である」と言い切れるのでしょうか。
回答者自身の飲食店で実施中の害虫対策について「十分だと思うか」を尋ねたところ、「十分である」と回答した飲食店経営者・店舗責任者は14.5％となり、わずか1割にとどまる結果に。「ある程度十分である」は38.5％に上ったものの、一方で「十分ではない」（8.3％）、「あまり十分ではない」（21.0％）と答えた飲食店経営者・店舗責任者も合計29.3％を占め、飲食店の多くは対策が「十分である」と言い切れるほど、満足のいく害虫対策ができていないことがうかがえる結果となりました。
調査結果を受けて、同社は「これからの梅雨の時期は、1年で最も害虫が活発化する季節。店内で見かける機会もグッと増えますので、今一度害虫対策を見直してみてはいかがでしょうか」とコメントを寄せています。
飲食店を利用する客側から見ると、不安が残る結果となった同調査。あなたは飲食店で、害虫に“遭遇”したことはありますか？
オトナンサー編集部
