初夏から夏にかけて旬をむかえる「ブルーベリー」。甘酸っぱくプチッと弾ける食感が楽しめる人気のフルーツの一つです。洗えばそのまま食べられる手軽さも魅力ですが、実は含まれる栄養素も魅力がいっぱいです! 目の機能改善に良いことでも知られるブルーベリーについて、管理栄養士の新谷友里江さんに、栄養素や長持ちさせる保存方法などについて聞きました。
うれしい健康効果がいっぱい
Q.ブルーベリーの栄養素について教えてください。
新谷さん「ブルーベリーには、アントシアニンやビタミンE、食物繊維が豊富に含まれています。とくにアントシアニンの含有量は、身近な野菜や果物の中でもトップクラスです。ポリフェノールの一種であるアントシアニンは、目の働きの活性化に大きく作用する栄養素で、白内障や老眼、視力低下、夜盲症の予防に役立つといわれています。体内で作り出せない成分なので、食材からこまめに摂取することが大切です。
アントシアニンには、体内の酸化を抑制し、アンチエイジングに効果的な抗酸化作用も含まれています。さらにブルーベリーに豊富なビタミンEも、抗酸化作用が強い栄養素です。動脈硬化や心疾患、脳卒中、白内障などの予防、がん予防などの効果が期待されています。また、食物繊維も豊富なので“腸活”にも役立ちます。
アンチエイジング、目の機能改善、腸活とブルーベリーはうれしい健康効果がいっぱいです」
Q.ブルーベリーの栄養を効果的にとる食べ方はありますか?
新谷さん「アントシアニンは水溶性、ビタミンEは脂溶性のため、生のまま、脂肪分を含むモノと合わせるのがおすすめです。オリーブ油を使ったサラダやヨーグルトにそのままトッピングしたり、牛乳と合わせてスムージーにするのもよいでしょう。これらにレモンをかけるのもいいです。ビタミンCと合わせることで、ビタミンEの抗酸化作用がアップします。発酵食品であるヨーグルトやカマンベールチーズなどと一緒に食べると、腸内環境を整えてくれて、腸活にもより効果的です。ひと手間加えるなら、ブルーベリーに砂糖をかけて、レンジで軽く加熱してソースにするのもおいしいですよ」
Q.ブルーベリーを長持ちさせる、おすすめの保存方法を教えてください。
新谷さん「傷んだ実は取り除いて洗い、水気をしっかり拭き取ったら、密閉容器に入れて冷蔵保存、または冷凍用保存袋に入れて冷凍します。
冷蔵なら約1週間、冷凍なら半年ほど保存できるでしょう。少し傷んだ実は、砂糖やレモン汁と合わせてジャムやソースにすると、日持ちもするのでおすすめです」
オトナンサー編集部