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既存の防空網では迎撃困難な兵器「もっと安価で作れる」ロケットエンジンメーカーが名乗り

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様々な状況で発射可能な極超音速兵器の構想を発表

 アメリカでロケットエンジンなどの開発を手がけるアーサー・メジャーは、2026年2月24日、新型の極超音速兵器システム「HAVOC(ハボック)」を発表しました。

Large figure1 gallery1今回公開された極超音速兵器「HAVOC(ハボック)」(画像:アーサー・メジャー)

 この兵器は、自社開発の液体ロケットエンジン「Draper(ドレーパー)」を搭載したもので、空気吸入式エンジンに比べ大幅なコスト削減が可能としています。

 さらに、高度な3Dプリンターを用いて材料を一層ずつ積み重ねて成形する積層造形(アディティブ・マニュファクチャリング)技術や、革新的な設計、最新の生産工程を活用することで、システム全体の低価格化を実現しているといいます。

 機体は高度にモジュール化された設計となっており、初期加速用としてさまざまな固体ロケットモーターブースターとの統合が可能です。これにより、戦闘機や爆撃機からの空中発射のほか、艦艇の垂直発射装置、地上発射装置など、幅広いプラットフォームからの運用に対応するとしています。射程延伸オプションも備えています。

 同社は10年以上にわたり極超音速分野の開発・製造・飛行試験を手がけてきました。液体ロケットエンジン「Hadley(ハドレー)」を使用した実験では、複数回の極超音速飛行実績があるとしています。

 また、米空軍研究所(AFRL)と進める「Affordable Rapid Missile Demonstrator(アフォーダブル・ラピッド・ミサイル・デモンストレーター)」計画では、ミサイルの設計・製造能力を実証しており、近く飛行試験を予定しています。

 極超音速兵器は、音速の5倍(マッハ5)以上で飛行する兵器で、従来の防空システムでは迎撃が困難とされています。2026年現在ではロシア軍が空中発射型の空対地ミサイルKh-47M2「キンジャール」と艦艇発射型のミサイルである3M22「ツィルコン」を極超音速兵器であるとしおり、実戦ではウクライナへの空爆に使用しています。

 今回の発表は、アメリカ軍が極超音速兵器の調達を進める中で、より低コストで量産可能な装備を提案する狙いがあるとみられます。なお、現段階では構想発表にとどまっており、具体的な量産計画などは示されていません。

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