「グローバルホーク」とは異なるようで。
スタンド・オフ防衛能力を確保するために
航空自衛隊は、2024年5月14日、公式SNSで三菱重工業と新たな無人航空機(UAV)、いわゆるドローンの開発契約を結んだと発表しました。
同機は、日本を侵攻しようとする艦艇や上陸部隊に対して、それら目標の情報を至近距離から収集可能な「戦術無人機」として開発されるそうで、まずは試作機を製作して各種実証を行うとしています。
かつて運用していたRF-4E偵察機。2020年3月をもって全機退役している(画像:航空自衛隊)。
航空自衛隊では、スタンド・オフ防衛能力、すなわち敵が対応できない距離から、こちらが攻撃を加えることが可能なよう、その実効性を確保するために試作するとしており、今回の契約締結に合わせ、同機の整備に向けた必要な取組も進めていくとしています。
なお、航空自衛隊には無人偵察機としてすでにRQ-4B「グローバルホーク」が3機ありますが、こちらは長時間滞空可能な戦略偵察用の大型機で、今回契約が結ばれた「戦術無人機」とは性格が異なるものになります。