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自閉症の子が「衣替え」に応じてくれない→親子のストレスを減らす鍵は「ルールの可視化」だった

オトナンサー

美容・健康

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自閉症児とその親が、ストレスなく衣替えをするために…
自閉症児とその親が、ストレスなく衣替えをするために…

 今年も、暑い季節が近づいてきました。とはいえ、朝夕はまだ肌寒く、気温が上下するこの時期、親としては子どもの体調が心配になります。「そろそろ長袖から半袖に…」と服装を調整させたいのに、なかなか応じてくれない……そんな悩みを抱えている親御さんも多いのではないでしょうか。

 特に、自閉スペクトラム症(ASD)などの発達特性をもつ子どもにとって、「衣替え」はとても大きなハードルです。わが家の24歳の息子も自閉症ですが、毎年、春と秋になると衣替えをめぐる“バトル”が繰り広げられます。今回は、その理由と、私たち親ができる工夫についてお話ししていきます。

なぜ自閉症児の衣替えは難しいのか

 自閉症の特性の一つに「同一性保持」があります。これは、生活の中の決まりごとやルーティンを変えることに対して、強い抵抗感を抱く傾向を指します。

 例えば、11月から4月末まで毎日長袖を着ていた子に、突然「今日は暑いから半袖にしよう」と提案しても、「これまでずっと長袖だったのに、なぜ変えないといけないの?」と混乱してしまうのです。

 感覚過敏・鈍麻などの影響で、本人の感じ方と、周囲の感じ方が異なることもあります。親が「今日は暑いよ」と言っても、本人にとっては「暑くない」「半袖は落ち着かない」「そもそもその服が嫌だ」など、さまざまな理由が重なっていることがあります。

 では、どうすれば衣替えのストレスを減らせるのでしょうか。

 自閉症の子どもは、曖昧な表現や状況判断が苦手なことが多くあります。「暑いから半袖」「寒いから長袖」といった抽象的な説明ではなく、“数字”で明確な基準を伝えることが効果的です。

 例えば、「25度を超えたら半袖にする」「20度を下回ったらセーターにする」などと、具体的なルールを決めておくのです。毎朝、天気予報や温度計を一緒に確認し、「今日は26度だから半袖のルールだね」と説明すると、本人も納得しやすくなります。(年齢的に温度の数値が分からない場合でも、例えば携帯電話に示されている『25度』の数値を見せ、温度計の数値と服のイラストを描いた絵を見せて一致させ、『赤いゾーンになったら半袖』と示すと分かる子もいます)

 このようにルールを可視化し、「気温によって服を選ぶ」という新たな“マイルール”をつくってあげることで、本人の中でも一貫性が保たれ、混乱が少なくなります。

 これは私自身の経験ですが、ある夏の日、冷房が効いた部屋で「おでん好きだから、今日はおでんにしようか」と息子に提案したところ、「夏におでんなんておかしい!」と全力で拒否されました。たとえ部屋が涼しくても、「おでん=冬」という本人なりのルールがあるのです。

 このように、自閉症の子どもたちは“自分の中のルール”をとても大切にしています。

「おでんが大好物だから、季節に関係なく食べたい」とか「暑いから、まだ4月だけど半袖を着ていよう」という欲求よりも、「おでんは冬の食べ物」「4月は夏ではない」というルールの方が優先で、これに固執しているように息子を見ていると思います。

 だからこそ、親としても「今までは長袖だったけど、今日は暑いから半袖」という曖昧な変更ではなく、「半袖は◯月から」「おでんは◯月まで」といったように、“時期”や“数字”を使ってルール化し、そのルールに沿って行動できるように手助けしてあげることが大切です。

それでもうまくいかない日もある…そんなときは

 もちろん、どんなに工夫していても、思い通りにいかない日もあります。「ルール通りに説明したのに、子どもが服を着たがらない」「急に寒くなったり暑くなったりして、親の方が判断に迷う」といったこともあるでしょう。

 そんなときにおすすめなのが、“第三者の力”を借りることです。

 わが家では、テレビの天気予報を「ルール決めの根拠」として活用しています。「今日は25度になるって、お天気のお姉さんが言ってたよ」と伝えると、息子も「じゃあ半袖か」と納得することがあります。親が直接「半袖着てね」と言うと反発するのに、不思議とテレビの言葉には素直なのです。

 もちろん、予報が外れることもあります。そんなとき、息子は「気象予報士、うそつきやがって!」と怒るのですが(笑)、それでも「お母さんが勝手に決めた」より、「第三者が言っていた」方が、本人は納得しやすいようです。

 衣替えの季節は、親にとっても子どもにとっても、ちょっとした“試練”かもしれません。でも、「うちの子だけ変なんだ」と思わないでください。発達特性のある子どもにとって、「気温に応じて服を変える」というのは、本当に高度なことなのです。

 だからこそ、子どもの特性に合わせたルールづくりや、第三者の力を借りた納得の手助け、そして何よりも本人の感じ方やルールを尊重する姿勢が、親子のストレスを減らしてくれます。

「暑いのに半袖を着ない」のではなく、「暑いと感じていない」「長袖に安心している」「暑くてもこだわりを優先させたい」など、子どもなりの理由が必ずありますからね。

子育て本著者・講演家 立石美津子

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