漫画「シャバの苦しみ」のカット(はまのもがなさん提供)
漫画家のはまのもがなさんの漫画「シャバの苦しみ」(全2話)がインスタグラムで合計7900以上の「いいね」を集めて話題となっています。
元薬物使用者で、逮捕歴もある男性が更生して挑む婚活。職場の飲み会で、ある女性からデートを申し込まれました。しかし、その日を前に明かされた彼女の「本音」とは…という内容で、読者からは「これは酷すぎる展開」「今後、おじさんが幸せになりますように!」などの声が上がっています。
再出発を決意した男性が直面した現実
はまのもがなさんは、インスタグラムやブログ「どうしてこうなった」などで作品を発表しています。はまのもがなさんに作品について話を聞きました。
Q.今回、漫画「シャバの苦しみ」を描いたきっかけを教えてください。
はまのもがなさん「大学時代のアルバイト先で経験したことを漫画にしようと思い、その頃を振り返って思い出した出来事の一つです」
Q.この一件を、どのように感じましたか。
はまのもがなさん「こんな形でクスリの前科が足かせになることもあるのか、と悲しくなりました。Nさんの前科歴について知ったのは結構仲良くなってからだったので、前科者としての印象よりも、『いいお客さん』『普通のおじさん』というイメージの方が強かったんです。この一件を機に、彼がショックやストレスでまたクスリを使い始めないかと、とにかく心配でした」
Q.この女性の行為を、どう感じましたか。
はまのもがなさん「『何度も再発を繰り返してきたから、どうせ今もやっているんじゃないかと思われても仕方ない』と、Nさんは自嘲気味に言っていました。私も彼の言う通り、相手の女性はそう考えていたのだと思います。何だか、彼の全てをバカにしているように感じましたし、Nさんの『彼女が欲しい』『結婚したい』という気持ちを利用しているようなところが、特に卑劣だなと思いました」
Q.はまのさんは、「クスリ」に対して、どのように考えていますか。
はまのもがなさん「クスリは、『人の気持ちを利用する』という卑怯な行為をしてまで手に入れたくなる、またこんなにも周囲が見えなくなってしまうほど、依存性の高いものなのかと恐ろしくなりました。Nさんは断薬の強い意志を貫き通すことができましたが、このような出来事をきっかけに人間不信になったり、ストレスから逃げるために再発してしまったりするケースもあるかと思います。クスリを使う人自身の心身をむしばむだけでなく、このような形で人を深く傷つけるのだということを、多くの方々に知ってもらいたいです」
Q.漫画「シャバの苦しみ」について、どのようなコメントが寄せられていますか。
はまのもがなさん「Nさんの意志の強さを認めてくださる方や、今後の幸せを願ってくださる方からの意見が多数寄せられました。賛否両論になるエピソードかもと思っていましたが、彼が社会復帰して、心を入れ替えて生きていこうとする姿を応援してくださるコメントが多かった点に、何だかホッとしました」
オトナンサー編集部
