約55kmの国道バイパスの一部「福山道路」
福山河川国道事務所は2026年8月7日(金)、国道2号「福山道路」改良工事の進捗にともない、国道2号「赤坂バイパス」上り線の一部で通行形態を変更すると発表しました。
福山市街。奥のJFEの製鉄所と手前のJR線高架のあいだに「福山道路」が通る見込み(画像:写真AC)
福山道路は、岡山県笠岡市から広島県福山市を結ぶ計画の国道2号バイパスです。16.5kmのうち、福山側の3.3kmは事業中となっており、今回の通行形態の変更は本区間での工事の進行に伴うもの。赤坂バイパスの上り線(岡山方面)の早戸ランプ交差点付近において、2026年8月19日(水)の午前9時から第1走行車線(直進・左折)が通行できなくなるとのことです。
早戸ランプの西側では福山道路の一部として、赤坂バイパスから南へ分岐して、福山沼隈道路に至るまでの区間を建設するための橋脚群がすでに姿を現しています。
この福山道路は、約55kmにおよぶ高規格道路「倉敷福山道路」を構成する国道2号バイパス群の一部を担います。本路線はその名の通り、岡山県倉敷市から広島県福山市までを結ぶ、長大なバイパスの計画です。
事業は55kmを9つの区間に分けて進められてきましたが、今年2026年度からは福山道路の残り区間で、県境を越えて岡山県の「笠岡バイパス」に至る13.2km(笠岡西~長和)も新たに事業化を果たし、全区間が事業着手済みとなりました。
福山道路の笠岡西~長和間は、JFEスチール西日本製鉄所の北側を東西に横断し、その企業城下町として発展した福山市街地を橋梁で貫きます。市街地にはハーフICを含む4つのICが設けられる見込みで、川に囲まれた市街地内外のアクセスポイントを確保します。一部のICを平面接続とする案も検討されたものの、このアクセスコントロールと速達性確保の側面で連続高架橋形式が選定されています。
既存の国道2号は福山市街で30以上の信号が連続(伊勢丘入口-神島橋西詰)しており、速度低下が著しく事故危険区間も多数あります。港湾運送業者からは「通常40分で移動できるところが、渋滞時には1時間20分程度かかり、余分な時間が増えている」との声も。
ここに信号のない高架のバイパスができることで、平均旅行速度は約23km/hから約63km/hへ向上し、岡山県側の用之江交差点から広島県側の赤坂ICまでの所要時間は、現在の約41分から約18分へ、約23分も短縮されると試算されています。
さらに倉敷福山道路に関しては、笠岡バイパスが2026年4月に側道部(笠岡東IC~カブト南IC間)で全線開通を迎えたほか、その東側の「玉島・笠岡道路(II期)」9.4kmも2026年度内の開通が予定されています。
