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携帯料金値下げ「冬の陣」ソフトバンクのドコモ追随プランに落胆の声「これで菅政権の携帯値下げ終わったな」(2)

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榛葉淳副社長がオンラインで説明した記者会見(ソフトバンクの公式サイトより)
榛葉淳副社長がオンラインで説明した記者会見(ソフトバンクの公式サイトより)

俄然、ヒートアップした携帯電話料金値下げ戦争「冬の陣」。どんな料金プランを持って参戦するかが注目されていたソフトバンクは2020年12月22日、20GB(ギガバイト)で月額2980円(税別)という新たな料金プランを発表した。

しかし、これは先行するNTTドコモの新料金プラン「ahamo」(アハモ)とまったく同じ容量、金額という後追いの内容。オンライン専用で登録・受付をしてコスト削減を図る手法も同じだ。

ネット上では、

「ガッカリ」
「期待外れ」

という声とともに、

「やはり大手はすべてメインブランドでの値下げはスルーなのか」
「最後に残ったauも同じだろう。これで菅政権の携帯値下げも終わったな」

と、落胆が広がっている。

「メリハリプラン頑張った。完全使い放題で4480円は安い」

今回の発表を評価する人には、こんな意見があった。

「LINE通話もノーカウントなのかな? 家族間無料通話がなくなるためアハモに移行しづらいドコモユーザが一定量いるので(自分もそう)、家族間通話をLINE通話で代替できるのであれば、ちょっと魅力的な気がする」
「結局、事業拡大を狙ったLINEも現状維持にしかならなさそうと言う事でしょう。これがドコモに対してアドバンテージを取れる内容かどうかはまだわかりませんが、現状把握できていないauに比べればずっとマシな気がします。こういったガチなサービスのぶつけ合いがなければ意味がない」
「メリハリプラン頑張ったと思う。完全使い放題でおうち割+3人で4480円なら安い。ただこれにテザリング(編集部注:スマホの通信網を通じてPCやタブレット端末のインターネット接続を行うことができる機能)が付いてればいいのだけど」
「アハモ発表からたった3週間で対抗プランを出してくるソフトバンク、経営判断が早すぎる。このスピード感は素晴らしい。回線もソフトバンクのものを使えるみたいだし、普通にいいと思う。先日のauとは大違いだ」
「メインブランドではないなど賛否両論あるが、残るKDDI系がどう出るかで答えが出る。今のところアハモの一人勝ちって感じ。ただ、Yモバイルが3GB1980円を出してきたのは良かった。従来なら3GB2980円だったので...」

「ドコモより少しでも安くできない仕組みがあるのか」

一方、多くの人が「期待外れという」意見だった。

「政府の要求はメインブランドの値下げでしょ。傘下とは言えMVNO(格安ブランド)で下げても、ほとんどの人が喜べないと思うが」
「携帯電話に詳しい人なら予測できた企業行動だ。ソフトバンクにとっては、本体ブランドに安価提供プランを明記することで、かつての安売りというイメージの復活を阻止して払拭したかったのだろうが、あまり消費者には響かない発表だった。今回のソフトバンクの動きで、KDDIも同様の動きになるのでは。ビッグローブから『au on BIGLOBE』という形での格安提供になるかと思う。スマホデビューも『5GB UQプラン』となるのが想像できる。ソフトバンクには20GB2480円のソフトバンク本体プランを期待していたのだ、残念で仕方ない」
「要するにアハモの後追いでLINEが無料になるよっていうプランだね。アハモを手放しで喜んでいる層ならこれでもいいだろうが、結局こういうのは先に出したほうがインパクトは強いので、肩透かしを食らっている人が多いだろね。むしろワイモバイルの1980円が5GBであったら、アハモに十分勝てる見込みがあったのに」
「自分が利用しているワイモバイルのプランを見たが、実質金額的には200円下がるだけなのね。通話料10分までを外づけの形にして、安く見せかけているだけ。Lプランだけ14GBから20GBになっているけど、それもこの前のシンプル20をLプランにしただけで、なにも変わってない。唯一ましなのは、ワイモバイルでも5Gが始まることか。期待ほど下がらなかったというのが正直な感想です、ハイ」
「結局これって現行のソフトバンク契約を一たん解約してLINEにするってこと? 頭の整理がつかない。こんな子会社化してどうこうとか、サブブランドでとか、ややこしいことしないでキャリア本体にプラン新設・値下げしてくれればいいのに。ややこしくてLINEモバイルと勘違いしている人が多そう」
「どうせならドコモと価格を合わせるのではなく、容量少し減らしてでもより安い料金にしたほうが、自分のような月5Gもあれば事足りるライトユーザーには変更しやすい。なにか差別化できない仕組みがあるのかな」
「メインの完全値下げなんて、携帯大手はまったくする気がない。結局は選択肢を見かけ上は増やしておいて、選ばせる手段に出るしかない。しかしその選択肢も内容がしょぼくて、選びにくい。一番使われているプランの料金さえ下げてもらえればいいのだよ」

「結局大手が狙うのは春の若者の新規ユーザーだけ」

さて、今後の「携帯電話料金値下げ戦争」冬の陣はどうなるのだろうか。こんな予想が多かった。

「今の時代『無制限』に興味がある人は少ない。自宅や会社にwi-fiが当たり前の時代に、容量にこだわるキャリアが多いのが実態を掴んでない証拠。LINE使いからすれば魅力的なのかもしれないが、万人受けではないよ。本当に万人受けするようなプラン、もしくは既存プランの値下げを出してくるところが勝人思うが」
「ドコモが安くしたところだけを同じにした感じ。対面販売のワイモバイルや低容量のミニフィットはドコモが下げるなら追いかけるというスタンス。踏み込んだ値下げは一切なし。ソフトバンク既存ユーザーを逃がさないことを目的とすればこれで十分なのでしょう。これはauも真似るでしょうし、菅政権の値下げはこれで終わりですね。ちょっとがっかりです」
「auも同様のプランを出してくるだろうけど、NTTグループの後ろ盾があるドコモには勝てない。思い切ったことしないと確実に顧客が減ると思う。10GBでもいいから1980円プランお願いします!」

そして、こんなあきらめの声を紹介したい。

「結局大手キャリアは、格安シムのサブブランドを立ち上げ、20Gプランを安いように思わせて、春の新規ターゲットとして若者ユーザー獲得の勝負をしているだけです。私のような本来の既存のユーザー向けプランとか、メインを値下げするとか、全然考えていないことがわかりました」

(福田和郎)

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