ルスランが狙われた可能性も?
ドイツのライプツィヒ・ハレ空港で爆発物を搭載したドローンが発見されたと、2026年8月6日、ドイツをはじめとする欧州メディアが報じました。
アントノフAn-124「ルスラン」(画像:Antonov Company)
この事件は現地時間8月5日夜に発生しました。ドローンからは、すでに起爆装置が取り外されているようです。
地元メディアによると、同空港に駐機していたアントノフ(現:O・K・アントーノウ)製の大型輸送機An-124「ルスラン」の近くで爆発物処理ロボットが作業している様子が確認されており。
その後、ザクセン州刑事警察局と州都ドレスデンの検察当局は共同声明を発表し、空港職員が南側滑走路近くで「正体不明の爆発装置」を搭載したドローンを発見し、警察が調査した結果、起爆装置を取り外したと明らかにしました。なお、爆発装置の詳細については明らかにしていません。
An-124は全長約70m、全幅約75mを誇る大型輸送機です。過去には171.219トンの貨物を搭載して高度1万m以上まで上昇した実績があり、積載重量に関するギネス世界記録を数多く樹立しています。また、量産された輸送機としては世界最大級としても知られています。
2022年2月にロシアによるウクライナ侵攻が始まると、同機の運航は停止されていました。しかし、2025年7月頃に拠点を本国のホストメリ(アントノフ国際空港)からライプツィヒ・ハレ空港へ移し、運航を再開しています。
この事件を受け、ウクライナのオレクシー・マケーエフ駐ドイツ大使は「ロシア以外にありえない」と発言しましたが、現時点でロシアの関与を示す証拠は確認されていません。
また、飛行中のDHL貨物機がライプツィヒ空港から約6km離れた地点で正体不明の物体と接触し、機首部分に軽微な損傷を受けたことも報じられています。ライプツィヒ・ハレ空港では正体不明のドローンの目撃が相次いでいるほか、ドイツ国内や欧州各地では軍事基地や工業施設などの重要施設上空でドローンが繰り返し確認されています。そのため、ドイツ当局は、一連の事案がロシアによる破壊工作やスパイ活動、偽情報工作を組み合わせたハイブリッド作戦の一環である可能性を疑っています。
