リンクス(東京都港区)が、既婚男女を対象とした「夫婦の営み」に関する調査を実施。その結果を発表しました。
ケンカ後も「何も変わらない」という回答が多かったが…
調査は2025年3月17日、全国の20~59歳までの既婚男女(3000人)のうち、夫婦の営みがなく、性欲解消について「浮気・不倫」以外を選択し、さらに「レスが原因でケンカ経験あり」と回答した人(229人)からランダム抽出した100人(男性58人、女性42人)を対象に、インターネットリサーチで実施したものです。
まず、「セックスレスが原因でケンカをした結果、どうなったか?」という質問に対し、男性の41.38%、女性の42.86%が「平行線のまま」と回答。男女別の回答数を見てみると、「平行線のまま」(男性24人、女性18人)、「自分が折れる形になった」(男性18人、女性6人)、「お互いが納得いく形になった」(男性13人、女性10人)、「相手が折れる形になった」(男性3人、女性8人)でした。
ケンカしても解決せず、むしろ片方が“諦めている”ケースが多数派であるのが分かります。また、夫婦の営みへの期待値が高い夫側が折れ、性への興味が薄れている妻側の意見が通るという構図も読み取れます。
次に「夫婦の営みについてのケンカをした後、夫婦関係はどうなった?」という質問に対して、圧倒的に多かったのが「特に何も変わらない」(69人)で、次いで同数で「スキンシップが増えた」と「コミュニケーションを図った」(各10人)、「状況が悪くなった」(9人)、「心に余裕ができた」(8人)、「笑顔が増えた」(3人)、「営みの回数が増えた」(2人)と続いています。
こうした結果から、夫婦の営みをテーマにした話し合いは、“デリケートすぎて進展しづらい“という現実が浮き彫りとなりました。
「セックスレスが原因で離婚を考えたことがあるか?」という質問に対して、最も多かったのが「考えたことはない」(47人)で、次いで「考えたことはあるが離婚はしない」(37人)、「考えたことがあり、離婚したい」(16人)が続き、全体の53%が離婚を考えたことがあるという結果となりました。
男女別の回答数を見てみると、男性は「考えたことはあるが離婚しない」(23人)、女性は「考えたことはない」(25人)がそれぞれ最も高かったことが明らかに。また、「考えたことがあり離婚したい」と回答した男性は13人だったのに対し、女性は3人だったことから、男女で夫婦の営みに対する考え方に大きな違いがあるのが分かります。
調査結果を受けて、同社は「夫婦関係の断裂は『営みの回数』ではなく『向き合う意志の欠如』から起きる」「すれ違いを感じたら、解消するよりもまず“会話“すること」とコメントを寄せています。
オトナンサー編集部
