ANAが2024年12月2日、新路線「羽田~ミラノ線」を就航させました。現地時間3日午前8時頃には、初便がミラノ・マルペンサ国際空港に到着しています。同社の定期便がミラノに降り立つのは、1998年以来、約26年ぶりとのこと。イタリアの定期便も1999年以来ということです。
当初は2020年に開設予定も…
ANA(全日空)が2024年12月2日、新路線「羽田~ミラノ線」を就航させました。現地時間3日午前8時頃には、初便がミラノ・マルペンサ国際空港に到着しています。同社の定期便がミラノに降り立つのは、1998年以来、約26年ぶりとのこと。イタリアへの定期便も1999年以来ということです。
ミラノを出発するANA「羽田~ミラノ線」初便(2024年12月2日、乗りものニュース編集部撮影)。
ANAが開設した羽田~ミラノ線は、日本とイタリアを結ぶ国内航空会社唯一の路線といいます。この路線は当初は2020年に開設予定であったものの、新型コロナウイルス感染拡大などの影響を受け、延期を余儀なくされることに。4年越しについに就航が実現した、同社などにとって悲願の新路線です。
同路線は火・木・日の週3往復で、215席仕様のボーイング787-9が投入されます。日本発、ミラノ発ともに朝に到着する便であることから、到着後の1日を有効活用できるタイムスケジュールもセールスポイントとのこと。ミラノがあるロンバルディア州の副知事、ラッファエーレ・カッタネオ氏は「東京~ミラノの直行便は夢だった」とコメントしています。
なお、ミラノ線で就航する空港は、マルペンサ国際空港で、同空港公団のルイジ・バットゥエッロ氏はこの空港を「ヨーロッパ圏内では4番目に重要な空港だ」と紹介しています。
ANAの井上慎一社長は、ミラノで開かれた就航記念セレモニーで「非常にエキサイティングな瞬間でした」とコメントしたうえ、「ミラノは日本にとってビジネス・観光両面で重要な目的地です。この新路線が、日本・イタリアの2国の関係をますます強くできると確信しています」とコメントしています。ミラノ発の初便では就航セレモニーが開かれたほか、イタリア現地の報道陣も多数駆けつけ、同便を見送っています。