新年度は、転職や異動、職場復帰など新しい環境に身を置く方もいるでしょう。できるだけ早く、新しい人間関係にスッとなじめる方法があったら知りたいですよね!
今回は、話し方教室『TALK&トーク』を主宰する野口敏さんによる『人の輪の中にスッと入れる話し方』(三笠書房)から、今こそ知りたいテクニックをお届けします。
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「新しい環境になじむ力」の身につけ方
新卒での入社、転職、異動などで、「新しい環境」に入っていく経験は誰にもあるものです。
この時、「新しい環境」になじむ力がないと、転職を繰り返したり、仕事に就けなかったりするので、人生にも収入にも悪影響が及びます。
会社の輪の中に溶け込む時は、その輪を一つの集団と捉えてはいけません。「1人ひとりの社員が集まったもの」と考えます。
ですから、1人ひとりを受け入れて、いい関係を作るような態度が必要です。
まずは、あなたの顔と名前を覚えてもらうことがスタート。その職場のメンバー1人ひとりの顔を見て、挨拶をしてください。
体をまっすぐ相手に向けて、自分を見てもらう「2、3秒の時間」を作りましょう。きっとその職場になじむのが早くなるはずです。
名前を覚えて、名前で呼びかける
同じ課のメンバーの名前は、可能ならば入社や異動をする前にあらかじめ聞かせてもらい、できるだけ覚えるように努めます。
1人ひとりの顔と名前が一致したら、
「〇〇さん、おはようございます」
と、名前で呼びかけて挨拶できるようにしてください。
会社では特に、ある人は名前をつけて挨拶し、ある人は名前を覚えていないのでつけずに挨拶するということのないように気をつけます。
ただそれだけで、名前をつけずに挨拶した人の心証を悪くすることもあるからです。
「陰の実力者」をマークする
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また、「その部署で一番力のある人」を早く見極めるようにします。
それは上司とは限りません。管理職は数年で異動することもありますから、その部署に長くいる人こそが「陰の実力者」ということもよくあるもの。
そのボスには毎朝、そばまで行って、しっかり挨拶することです。
相手があなたの苦手なタイプであればあるほど、頑張る必要があるといえるでしょう。
ボスがあなたの存在を認めると、まわりのメンバーもあなたを認めてくれます。
この記事は、野口 敏著『人の輪の中にスッと入れる話し方』(三笠書房)より一部抜粋・再編集したものです。詳しくは下記をご覧ください。