いわゆる「バツイチ」の女性はモテやすいと聞きますが、世間では、一度離婚を経験しているということから、ネガティブとまではいかなくともポジティブには見られません。また、新たに結婚や恋愛のチャンスを求めて行動しようとしてもどうしても、過去が気になってしまう女性もいるそうです。
バツイチの女性がモテやすいというのは本当なのでしょうか。結婚マッチングサービス「STORIA」代表でコラムニストの沢宮里奈さんに聞きました。
カミングアウトの有無で変化も
Q.バツイチの女性がモテやすいというのは、本当なのでしょうか。
沢宮さん「バツイチの女性がモテやすいのは本当ですが、『バツイチだ』とカミングアウトしているかどうかによります。先にカミングアウトしている場合、男性から、“遊び相手”としてモテている可能性もあります。また、年齢によっても変わります。より若い方が真剣なお付き合いにつながりやすいでしょう。
さらに、離婚して3年以内は最も、再婚につながりやすいといわれています。ただし、元夫と同レベルの経済力や性格などの“スペック”にこだわりすぎている人は再婚には至らないことが多いです」
Q.なぜ、バツイチの女性はモテやすいのでしょうか。
沢宮さん「バツイチの女性の中には『離婚を経験している』ことを“引け目”として感じている女性もおり、相手に優しく接することができるからだと思われます。一方で、女性に子どもがいる場合、気になった男性に果敢にアピールする傾向があります。男性側からすると、リミット(出産など)にこだわらなくてよい分、気楽に付き合えるのでアプローチが増えます。
これらのことから、バツイチの女性はモテやすいといわれているのではないでしょうか」
Q.バツイチの男性もモテやすいのでしょうか。
沢宮さん「バツイチの男性もモテやすいです。離婚したときは誰しも少なからず、自己分析して原因を考えるものですが、その経験から、自分の長所や弱点を把握しているため、女性に効率的に接することができるからです。また、離婚を経験したことで、『失うものはない』という気楽さが生まれ、女性に積極的にアピールできます。女性も、バツイチの男性のおおらかさや、全て包み込んでくれそうな優しさにひかれます」
Q.バツイチではなく、それ以上に離婚経験のある男女もモテやすいのでしょうか。
沢宮さん「2回結婚している人の中には、離婚を繰り返して、3回、4回と結婚する人もいます。こうした人は結婚に幻想を抱いていないので、相手の小さなマイナス面にいちいち反応しない強さが、複数回の結婚を後押ししているようです。
ただし、中には、2回以上結婚している、逆に言えば、離婚回数もそれだけ多いことに対して、さすがに『何かあるのではないか?』と疑念を抱いたり、嫌悪感を覚えたりする人もいるので、モテるかどうかは人によって分かれます」
Q.世間ではこれまで、離婚を経験しているということがあまりよくないイメージを持たれがちでしたが、こうした考えはすでに過去のものなのでしょうか。
沢宮さん「近年の日本では、年間20万組以上の夫婦が離婚しており、今や離婚は一般的になっています。さらに、女性も離婚できるだけの経済力を持った人が増えており、逆にプラスのイメージも持たれています。また、DVなどでやむを得ず離婚する人も社会的に認知され始めています。
母子家庭や父子家庭も珍しくなく、社会全体で応援する機運になってきました。離婚する人の両親世代では『離婚は良くない』というイメージがまだ残っていますが、世代を経るごとに、ネガティブなイメージを持たない人が増えているのではないでしょうか」
オトナンサー編集部