リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドを筆頭に、世界には数々のスター選手が存在する。しかし、それらの選手のどこが優れてどこが劣っているのかを知る者はあまり多くはないはずだ。今回フットボールチャンネル編集部では、世界屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(ポジションは主に所属クラブのものを参考)。
5位:マンUの中心的存在
リオネル・メッシやクリスティアーノ・ロナウドを筆頭に、世界には数々のスター選手が存在する。しかし、それらの選手のどこが優れてどこが劣っているのかを知る者はあまり多くはないはずだ。今回フットボールチャンネル編集部では、世界屈指の実力者たちの各能力を様々なデータを参照して数値化し、平均値を算出。それをもとにしたランキングを紹介する(ポジションは主に所属クラブのものを参考)。
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MF:ポール・ポグバ(フランス代表/マンチェスター・ユナイテッド)
生年月日:1993年3月15日(26歳)
昨季リーグ戦成績:35試合出場/13得点9アシスト
市場価格:1億ユーロ(約120億円)
5位にランクインしたのはフランス代表MFのポール・ポグバ。ユース時代を過ごしたマンチェスター・ユナイテッドでは当初、苦しい時期を送ったが、2012年に移籍を果たしたユベントスでその才能が目を覚ますと、一気に世界を代表するプレイヤーとなるまでに成長を果たした。2016年には古巣・ユナイテッドへの復帰を果たすが、同クラブではいま現在も不動の存在として活躍中。この男がいるといないとで、ユナイテッドはまるで別のチームになってしまう。ポグバはそれほどの存在だ。
各能力を見てみても、平均値は極めて高い。空中戦の強さや攻撃力、ドリブルなどのスキルは申し分なく、身長191cmの体躯を誇るが足下の柔らかさも兼ね備える。もちろんフィジカルも強いため、中盤でリズムを生み出せる存在だ。守備は下手ではないものの、稀にプレスバックをサボってしまうことがあるのはマイナスポイント。好不調の波がある選手なのでメンタルも低めとなっている。
ただ、全体的にはバランスがよく、やはりMFの選手の中ではほぼ最高クラスの能力を持っている。まだ26歳と、今後の更なる成長にも期待ができそうだ。
4位:言わずと知れたスーパースター
FW:リオネル・メッシ(アルゼンチン代表/バルセロナ)
生年月日:1987年6月24日(32歳)
昨季リーグ戦成績:34試合出場/36得点15アシスト
市場価格:1億5000万ユーロ(約180億円)
言わずと知れたサッカー界のスーパースター。バルセロナで数々のタイトルを獲得してきたリオネル・メッシはまさに「神の子」だ。現在32歳となった同選手だが、その得点感覚と抜群のセンスはいまなお錆びついておらず、ゴールを量産し続けている。先日には自身6度目のFIFA年間最優秀選手賞を受賞するなど、いまなお世界のトップを走り続ける存在だ。
ドリブル、パス、テクニック、攻撃力、スピード、IQなどはもはや満点と言わざるを得ない。身長は170cmと小柄ながら、大柄な選手に対しても簡単に倒れることがないなど、フィジカルの強度も決して低くはない。ただ、やはり守備力と空中戦で平均値を落としており、4位に収まることになった。
今季は負傷により出遅れた印象は否めないが、コンディションが戻ってくればまた世界を驚かせてくれるだろう。魔法の左足を持つ同選手のパフォーマンスに期待だ。
3位:世界最高の守備職人
DF:フィルジル・ファン・ダイク(オランダ代表/リバプール)
生年月日:1991年7月8日(28歳)
昨季リーグ戦成績:38試合出場/4得点2アシスト
市場価格:1億ユーロ(約120億円)
世界最高を証明したのは昨季のこと。オランダ代表センターバックのフィルジル・ファン・ダイクはリバプールで圧巻のパフォーマンスを見せ続け、同クラブをプレミアリーグ2位、チャンピオンズリーグで優勝に導いたのである。公式戦で相手選手にドリブル突破された回数はなんと0回。まさに鉄壁であった。
守備力はやはり申し分ない。世界でもナンバーワンを誇るといっても過言ではないだろう。空中戦やフィジカルも申し分なく、足下の技術力もディフェンスの選手の中では高いと言えるはずだ。シーズン通して怪我も少なく、パフォーマンスにもブレがないあたりは強靭なメンタルの持ち主であることを感じさせる。また、読みの鋭さや抜群のポジショニングはIQが高くなければできない。能力値の平均は極めて高いと言えるだろう。
今季のリバプールは現在までにリーグ戦で全勝を果たしている。もちろんファン・ダイクも主力としてその強さを支えており、まだまだ活躍することが求められるはずだ。チームを悲願であるプレミアリーグ制覇に導きたい。
2位:ベルギーが誇る驚異のパサー
MF:ケビン・デ・ブルイネ(ベルギー代表/マンチェスター・シティ)
生年月日:1991年6月28日(28歳)
昨季リーグ戦成績:19試合出場/2得点2アシスト
市場価格:1億3000万ユーロ(約156億円)
ベルギーが誇る世界最高のパサー。右足から放たれる正確無比なパスとクロスは幾度となくチームのチャンスを生み続け、相手の脅威となり続けている。敵陣内で生まれたわずかなスペースへ侵入するタイミングとスピードも抜群で、波に乗らせると止めるのが厄介な存在。ゴールネットを突き破るかのような強烈なミドルシュートも持ち味の一つだ。
パスセンスは申し分なく、ここはほぼ最大値に近い。テクニックとIQもずば抜けた数字となっており、ドリブルや攻撃力も世界トップクラスだ。怪我が多く、フィジカルの数値はやや落としているとはいえ、単純な球際の競り合いなどは決して弱くはない。守備力はグラフで見ると低くも思えるが、攻撃的MFの中では高い数値となっている。攻守両面で頼りとなる存在と言えそうだ。
昨季は怪我の影響でリーグ戦出場は19試合に留まったが、今季は開幕からコンスタントに出場機会を得ており、ピッチ上で違いを生み続けている。マンチェスター・シティにとって欠かせない存在なのは明らかで、更なる活躍が期待される。
1位:ポルトガルが生んだ点取り屋
FW:クリスティアーノ・ロナウド(ポルトガル代表/ユベントス)
生年月日:1985年2月5日(34歳)
昨季リーグ戦成績:31試合出場/21得点8アシスト
市場価格:9000万ユーロ(約108億円)
能力値ランキング1位に選出したのはやはりこの男。ポルトガル代表やマンチェスター・ユナイテッド、レアル・マドリー、ユベントスと数多くのチームで頂点に立ったクリスティアーノ・ロナウドだ。
攻撃力やテクニック、ドリブル、空中戦などどれをとってもワールドクラス。スピードは全盛期に比べれば落ちたとはいえ、まだまだトップレベルのものがある。ボックス内で発揮されるフィジカルの強さ、ゴールを取り続けることのできる抜群のメンタルと平均値は非常に高い。守備にはそれほど貢献しないとはいえ、これだけの能力を揃えるあたりはさすがの一言に尽きる。現在34歳になった同選手だが、まだまだサッカー界を牽引していく存在となりそうだ。
今季、ユベントスで目指すのはチャンピオンズリーグ制覇とセリエA優勝。個人としてはその二つのコンペティションで得点王の座も狙いたいところ。お馴染みとなったゴールパフォーマンスを今季は何度拝見することができるだろうか。
