美容院で施術の途中や施術が終わった後に、美容師が肩や頭皮などをマッサージしてくれることがあります。もちろんサービスでやってくれているとは思いますが、どのような目的でマッサージをしてくれているのか、気になったことはありませんか。美容院でマッサージが行われる理由について、美容師の原木佳祐さんに聞いてみました。
サービスの一環で実施
Q.美容院によって異なるかもしれませんが、美容師が施術の途中や施術の終わりにマッサージをしてくれるのはなぜなのでしょうか。
原木さん「頭皮の状態を確認する目的などの意味合いがあるかもしれませんが、基本的には、施術終わりなどに『お疲れ様でした』というサービスの意味合いで行っている美容師がほとんどだと思いますね。
やはりお客さまには良い気分で、リラックスした気持ちで過ごしていただきたいですから、そういった意味を込めて、サービスの一環としてマッサージを取り入れているのではないでしょうか」
Q.肩や頭皮が凝ってしまうと、髪の毛に影響が出ることはあるのでしょうか。
原木さん「肩や頭皮に凝りが出ると血流が悪くなってしまうため、心臓から髪の毛まで血液を通して流れてくるはずの栄養成分が行き届きにくくなってしまうという懸念がありますね。
その結果、健康的な髪の毛の成長サイクルが崩れてしまい、髪の毛が細くなったり、脱毛しやすくなったりなど、健康な髪の毛が生えづらくなるということが考えられるでしょう」
Q.美容師がマッサージをするにあたり、資格を取ったり、勉強したりすることはあるのでしょうか。
原木さん「サロンによって扱いが異なるとは思いますが、研修の際に軽いマッサージの講習のようなものはあると思います。ただ、リラクゼーションサロンのような、マッサージを手技として提供する店のように、資格や免許などを別途取得するということはあまり一般的ではないですね。繰り返しになりますが、マッサージはあくまでサービスの一環という意味合いです。
また、オプションメニューなどでハンドマッサージを提供しているサロンもありますが、その場合もネイルの施術の一環で実施していることが多いです」
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美容師が客にマッサージをするのは、サービスの一環なのだそうです。美容院で長時間座り続けると、意外と疲れますが、そんなときに美容師がマッサージをしてくれるとうれしい気持ちになりますね。
オトナンサー編集部