コンビニ各社ではカレーにもこだわっており、500円以上のカレーも多く登場しています。中には有名店の監修品もあり、本格的なコンビニカレーも。
今回はコンビニ大手3社(セブン-イレブン・ローソン・ファミリーマート)の「500円以上のカレー」からピックアップしています。総重量や入っている具材などの比較を交えつつ食べ比べました。
総重量はセブン-イレブンが一歩リード
容器の重さも含めて総重量を計測。最も重みがあるのはセブン-イレブンで466g。次いでファミリーマート444g、ローソン411gです。目視ではファミリーマートのロースかつの存在感があり、最も重いのではないかと予想していましたので、意外な結果に。
セブン-イレブン「ルー・ド・メール監修 欧風ビーフカレー」626円(税込)実食レポ
東京の神田にあるカレー店「ルー・ド・メール」監修品です。欧風のビーフカレーに仕上げています。
1包みあたり、797kcal・たんぱく質27.0g・脂質29.7g・炭水化物108.8g・食塩相当量3.2gです。
容器は上下に分かれていて、上段にカレー、下段にごはんが入っていました。筆者はご飯の上にカレーをかけていますが、カレーとごはんを別々に食べられる選択肢があるのはいいですね。
カレーは少々もったりしていてマッシュルームやトマト、フルーティーな香りにコンソメなど複雑に混ざり合い欧風な仕上がり。辛さは甘口~中辛の間くらいで、ほんのりピリッとくる程度です。
牛肉の塊がゴロゴロと入っていて、食べ応えがあります。他には形のある具材はなかったものの、濃厚でコクのあるカレーが楽しめるからか、物足りなさはありません。
ネット上では「甘味・辛味・酸味のバランスが良い」「ビーフが大きくて良い」といった声が出ています。
ローソン「チキンとキーマのスパイスカレー」592円(税込)実食レポ
チキンとキーマの2種類のカレーソースを使用し、本格的なスパイスカレーに仕上がっています。監修品ではなく、ローソンオリジナルのカレーです。
1包みあたり、549kcal・たんぱく質20.8g・脂質12.5g・炭水化物91.0g・食塩相当量2.66gです。ややカロリー低め。
赤く囲った部分にはひき肉が入っていて、周辺のカレーよりもドロッとしているのが印象的。
スパイシーさが前面に出ていて、ひき肉が入っている部分(キーマカレー)はよりスパイシーに仕上がっています。異国感のあるカレーで本格派。一般的な家庭にある調味料でこのスパイシーさを出すのは難しいですね。辛さは甘口寄りの中辛といったところ。思ったよりも辛さは強調されていません。
具材としては、ふたくちサイズほどのチキンが2個入っています。前述もしていますが、ひき肉も入っていて、肉系カレーを好む人にぴったり。
ネット上では「ピリ辛スパイスで最高」「2種類のカレーが楽しめてお得」といった意見が出ています。
ファミリーマート「三元豚のロースかつカレー」598円(税込)実食レポ
三元豚のロースかつをトッピングし、野菜と果物の甘味と酸味、香辛料の味わいが楽しめるカレー。監修品ではありません。ビジュアル的にはどっしりとしていますね。
1包みあたり、820kcal・たんぱく質17.9g・脂質36.6g・炭水化物105.8g・食塩相当量4.5gです。ロースかつが入っているからか、カロリーは少し高め。
インパクトのある三元豚のロースかつ。香辛料の香りとともにソースの香りもしてきます。
香辛料の刺激とソースの味わいや酸味が感じられる独特なカレーです。辛さは甘口に近いものの、ほんのりピリリときます。
厚めのハムかつのような見た目の三元豚のロースかつは少しかためで、食べ応えはいまいち。衣は薄めで脂っこくないため、カレーとの一体感も出ています。その他に形のある具材は特にありませんでした。
ネット上では「カレーはわりと甘め」「ロースかつが主役」と評判です。
本格的なカレーを選ぶならばローソン「チキンとキーマのスパイスカレー」がおすすめ
コンビニ大手各社ともに本格的なカレーがずらりと並んでいます。今回食べ比べした3品は、お肉を楽しみたい人におすすめなものばかり。
セブン-イレブンはビーフが分厚く食べ応え抜群でスタンダードな欧風カレーに。そして、ファミリーマートは三元豚のロースかつとカレーの組み合わせが鉄板の一品。
さらに、ローソン「チキンとキーマのスパイスカレー」は、チキンカレーとキーマカレーの2種類が楽しめる贅沢さ。かつ、スパイスもたっぷりきいていたので、本格的なカレーを求めている人に特におすすめです。
味わいが3社ともに異なりますので、ぜひとも気に入るカレーをみつけてみてくださいね。
筆者:グルメライター 相場 一花
飲食チェーン店のメニューを年間100食以上食べ比べる、飲食チェーン店お持ち帰りマニア。コンビニや話題のグルメショップにも足を運んでいます。
