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”上から目線男性”のうんちく、どうにかしたい! 「マンスプレイニング」とは?

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「マンスプレイニング」とは?
「マンスプレイニング」とは?

「マンスプレイニング」という言葉を聞くことが増えました。「男性が女性を見下すような態度で、何かを解説したり助言したりすること」などと辞書にはありますが、なぜそうした態度を取る男性がいるのでしょうか。女性側はどう対処すべきなのでしょうか。長年、女性の自立支援に携わっている、「La Victoire」(東京都千代田区)代表取締役の大山葎子さんに聞きました。

女性を見下す男性、実は虚無感?

Q.「マンスプレイニング」という言葉の意味と具体的な例を教えてください。

大山さん「マンスプレイニングとは、英語の『man(男性)』と『explain(説明する)』を組み合わせた造語で、男性が、主に女性に対して、偉そうに何かを解説したり、知識をひけらかしたりすることを指します。要は、知識やうんちくの押し売りで、自分が女性(他人)より知識をたくさん持っていて、優秀だということを自慢したいのです。

性差別と戦う女性たちを中心に、SNSで広がり、2010年にはニューヨーク・タイムズの『ワード・オブ・ザ・イヤー(今年の言葉)』に選ばれました。現在では、年齢や性別を問わず、男性が誰に対しても見下したような口調で説明することも指します。

具体的な例としては、普段料理をしない夫が、いつも料理をしている妻に対して、『そのお米の研ぎ方は間違っている』などと指摘したり、料理のいろはに関するうんちくを披露したりするようなことです。正しい知識ばかりではなく、テレビやネットで耳にした、根拠のないうわさを語り、相手に押し付けることもあります」

Q.なぜ「マンスプレイニング」をしてしまう男性がいるのでしょうか。また、そうした男性の特徴は。

大山さん「男性がマンスプレイニングをしてしまう心理には、『女性は無知であり、男性より劣っている』といった思い込みがあります。これは、日本の教育や過去の経験(家庭での習慣など)から来るものと思われます。

特徴としては、自分の意見はいつも正しいという『自信過剰』な人、女性を自分の思い通りにしたいという『支配欲』が強い人、自分の知識を褒めてもらいたいという『承認欲求』が強い人が挙げられるでしょう。本質的には、自分に自信がないことからくる『虚無感』などが背景にあると思われます。

そうした人は、大衆の前ではいい人を演じているので、『内弁慶』の人が多いです。人生が大いに満たされている人からは、そのような発言はありません」

Q.マンスプレイニングをしてくる男性への対処法があれば、教えてください。

大山さん「仕事上の対人関係などでうまく行っていない時期は、自制が利かないので、その男性(夫婦であれば夫)と同室にいることを避けたり、逃げたりすることも必要となります。

また、男性に対して、というわけではありませんが、男性の度重なるマンスプレイニングで自信をなくし、1人で悩んでしまう女性がいます。誰でもいいので、『ガス抜き』ができる人を見つけておくとよいでしょう」

Q. マンスプレイニングをされやすい女性というのはいるのでしょうか。

大山さん「優しい女性は、マンスプレイニングされやすいといえます。『長女タイプ』で、自分のことよりも、他人を優先してしまうタイプに多いです。男性を甘やかすと、男性は身内に対する甘えから、永続的にその態度を続けてしまう恐れがあります」

Q.「自分がマンスプレイニングされやすい」と自覚した女性が気を付けるべきことを教えてください。

大山さん「男性は本来、『尽くすことが好き』だと知るべきです。『自己犠牲』をしている女性に対して、このような態度になる男性が多いので、もっと自分の幸せを追求しましょう。自分らしく生きていくことが大切です。『自分の意識が現実を創っている』ので、もっと自分のやりたいこと、ウキウキワクワクすることを見つけて、自分自身を『VIP扱い』することが大事です」

Q.もし男性が「自分はマンスプレイニングをしてきた」と自覚した場合、どのようにすれば改善できるでしょうか。

大山さん「『謙虚さ』を、常に心掛けることです。妻やパートナーへの愛、感謝の気持ちを持って、実際に『感謝』を口に出して過ごすことが大切です」

オトナンサー編集部

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