2019年にカバー力の高さなどで注目され、多くの女子たちの熱い支持を集めたクッションファンデが2つありました。
ひとつはデパコス「NARS(ナーズ)」の「ナチュラルラディアント ロングウェア クッションファンデーション」(全6色/レフィル5000円、ケース1300円)。
もうひとつはクッションファンデの本場である韓国のコスメブランド「MISSHA(ミシャ)」の「Mクッション ファンデーション(プロカバー)」(全2色/ケース入り1500円)。今回は、この2つのクッションファンデのカバー力を徹底比較します。
デパコスとプチプラ、どれくらい差が出るのでしょうか。
毛穴カバー・小じわカバー、色ムラカバー比較
まずは、毛穴をどの程度カバーできるのか検証します。下の画像は、手の甲にそれぞれほぼ同じ量のクッションファンデを塗ったものです。
左がナーズ、右がミシャなのですが、毛穴カバー効果についてはミシャに軍配が上がります。塗り方は同じスタンプ塗りでも毛穴の凹凸がほとんどわからない状態にカバーされています。
次にどの程度小じわがカバーできているのか比較してみましょう。
一見小じわカバーについてもミシャに軍配が上がるように感じられました。ただし、深いしわだとマットな質感なためにかえって悪目立ちさせる印象です。
また、ミシャはマットよりの質感が関係してキメを目立たせてしまい、全体的にしわっぽい仕上がりになる印象を受けました。そのため若々しい肌に見えるのはナーズと言えます。
ナーズ
・毛穴カバー ★★★★☆
・小じわカバー ★★★☆☆
・深いしわカバー ★★★☆☆
・若々しさ ★★★★★
ミシャ
・毛穴カバー ★★★★★
・小じわカバー ★★★★☆
・深いしわカバー ★★☆☆☆
・若々しさ ★★☆☆☆
次に色ムラをどの程度カバーするのか検証してみました。筆者の手の甲は青く血管が浮き出て目立ちます。それをどの程度カバーするのかで比較してみます。
下の画像は上の画像と同じく、左がナーズ、右がミシャを塗りズームしたものです。
色ムラに対するカバー力は、ミシャが非常に優れています。血管の青みは全くと言っていいほどわからなくなるのには驚きました。
とはいえ、ナーズは光を集めてツヤを生む特性があることから、自然に血管の青みをカモフラージュしてくれました。ナーズも色ムラカバー力は高めといえます。
ナーズ
色ムラカバー ★★★★☆
ミシャ
色ムラカバー ★★★★★
総評
どちらも数あるクッションファンデの中でかなり高いカバー力を誇る商品です。特にミシャのカバー力には目を見張るものがあり、下地やフェイスパウダーも合わせて使うことで大抵の肌悩みをカバーできそうな予感があります。
しかし、その一方でマットよりの質感であることも関係して透明感とツヤを欠く印象があります。そのため老けて見えるのではと思いました。また、時間の経過とともに笑いじわや深いしわにファンデが溜まって悪目立ちする可能性があると感じました。
それと比較してナーズは、光を集めるツヤの効果と合わせて美肌効果が非常に高く、素肌そのものが美しい人を演出してくれそうです。
毛穴や小じわについては下地でもある程度カバーできるので下地をうまく駆使すれば、ナーズも、より高いカバー力を期待できそうです。
仕上がりの美しさやナチュラルさを求めるならナーズがおすすめですが、肌悩みが多くとにかくカバー力を求める人にはミシャがおすすめ。ただし、ミシャを使用する場合には、合わせる下地やフェイスパウダーを慎重に選ぶ必要があり、量も少量ずつ加減しながら塗っていくことが大切です。
※価格はすべて税別
筆者紹介