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雨の日「傘」横持ちがもたらす危険性 後方の子どもの顔に…東京都生活文化局消費生活部が“注意喚起”

オトナンサー

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「傘」の横持ちがもたらす“危険性”のイメージ
「傘」の横持ちがもたらす“危険性”のイメージ

 さまざまなトラブルに対する注意喚起を発信している東京都生活文化局消費生活部が、傘の“横持ち”についての注意喚起を行っています。

 2025(令和7)年3月に東京都 生活文化スポーツ局(現・生活文化局)が、20~60代の男女2000人を対象に行った「傘の安全性に関する調査」では、「エスカレーターで前の人の傘の先が目に入りそうになった」「階段を上っている時に、横持ちしている人の傘の先がみぞおちに刺さった」「階段を上っている時に、自分の傘が後ろの人に当たってしまった」という危害や「ヒヤリ・ハット」したという体験談が寄せられたということです。また、大人が傘を横持すると、小さな子どもの顔や目に当たることも考えられます。

 このような危害や危険な目に遭った発生場所は「駅構内(階段・エスカレーター)」が71.1%と最多で、実際に体験をした際は「どこにも相談・連絡をしなかった」という人が87.3%に登ったとのことです。

 また、傘を「横向き」または「斜め」にして持ったことがある人は34.0%という結果で、「傘を横向きにして持つ人は、持ち手を持つ人と比較して、他者へ危害を与える可能性が3倍以上高まると考えられる」ということです。

 東京都は、横持ちした傘がぶつかったときの衝撃力を測定するため、「振り子装置」に傘を横向きに固定し、歩行時の腕振りのように45°の角度から傘を振り下ろす実験を実施。その結果、衝撃力は最大で、「ピアノ約1台分」に匹敵する240キログラムで、その重量が傘の先端に集中するため、体に当たると失明や骨折などの重篤なけがを負う可能性があることが分かったとのことです。

 事故を防ぐためのポイントとして、「必ず持ち手を持ち、石突きが真下(地面・床面方向)に向くように持つと安全」といい、「持ち手の先の方を持つと、手への負担も少ない上、傘から落ちる水滴が周囲に広がらず、石突きが階段等の段差に当たりにくくなる」としています。

オトナンサー編集部

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