最近流行なのがスマホ補償の特典があるクレジットカードです。画面がバキバキになって使っている人も多いですが、ガラスが割れた状態で使うのは危ないですよね。ただ、スマホの補償サービスもそれなりに高く、加入していない人も多いのではないでしょうか。
例えば、ドコモの「AppleCare+ for iPhone」はiPhone12などで24か月の場合は月額770円。画面割れの場合、1回につき3700円で修理することができますが、年間で9000円以上の支払いは迷いますよね。
筆者もかつて購入してすぐスマホを落として画面がバキバキになり、補償サービスに加入していなかったため、困った経験があります。ケースやフィルムを買えば良いかと思っていた矢先でした。
今回は、クレジットカードにスマホ補償が付いているカードを紹介します。
ショッピング保険とスマホ補償の違い
以前、ショッピング保険でスマホの修理する方法を紹介しました。
ショッピング保険のあるクレカでスマホを購入しても、基本的にはスマホの画面割れなどは対象外です。スマホは落としたりする事が多いため、対象外になっているのです。
しかし、アメリカン・エキスプレス・カードやダイナースクラブカードは自己負担1万円が必要ですが、購入から90日以内であれば補償されます。例えば、修理が1万5000円必要だった場合、自己負担1万円分を引いた5000円が保険金として支払われます。
イオンカードの場合、スマホの画面割れも購入から180日間補償されます。さらに自己負担は0円。上記のように1万5000円の修理代金が発生した場合は、1万5000円が保険金として支払われます。イオンカードで購入すると安心と言うわけですね。
ショッピング保険とはクレカで端末を購入したときの補償サービスとなりますが、スマホ補償はそのカードで端末を購入する必要はありません。
スマホ補償が付いているクレカ
スマホ補償のあるクレカは、それなりに年会費が高いカードとなります。
年会費3300円のミライノ カードGOLD
1万6500円のUCプラチナカード
2万7500円のミライノ カードPLATINUM
2万8600円のデルタ スカイマイル アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
3万1900円のアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
3万4100円のANAアメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
6万6000円のヒルトン・オナーズ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード
14万3000円のプラチナ・カード
16万5000円のANAアメリカン・エキスプレス・プレミアム・カード
がスマホ補償付帯です。
アメリカン・エキスプレスのカードは自己負担が1万円必要で、購入後24か月以内に直近3回連続で通信料をカードで支払っている場合に補償を受けられます。カードによって上限がかわり、年会費の高いプラチナ・カードの場合は最大10万円まで補償されます。
10万円補償されても年会費が14万3000円ですから、なかなか手が出ません。3万円を超えるようなカードは、他の特典を使いこなせない限り元を取るのは難しいです。
面白いカードがUCプラチナカードとミライノ カードPLATINUM。1万円を超える年会費ですが、これらのカードは同居の家族の端末や、スマホだけでなく、モバイルゲーム機、スマートウォッチなども補償されます。
自分のスマホだけで良い場合は年会費3300円のミライノ カードGOLDがおすすめ。月額換算でひと月275円ですから、そこまで高額ではありません。クレカの年会費と考えると高額に見えますが、スマホの安心と考えると、ケータイキャリアなどの補償よりも安いですね。
ただし、ミライノ カードGOLDの場合、修理可能な場合は最大3万円が上限ですが、修理不能の場合は上限が7500円。新しい端末を購入しなければならない場合、高額な出費になる事だけ覚えておきましょう。
以前のゴールドカードなどは、旅行特典が人気でした。しかし、新型コロナウイルスの影響で旅行特典が使えなくなり、代わりに利用頻度の高いスマホ補償が付いているカードが増えてきたのでしょう。
菊地崇仁
ポイント交換案内サイト「ポイント探検倶楽部」を運営する株式会社ポイ探の代表取締役。さまざまなポイントやカード情報に精通し、テレビや雑誌等で活躍中。著書に『新かんたんポイント&カード生活』(自由国民社)等がある。