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緊急着陸のF-16 燃料タンク投下のワケ 海上では高価なミサイルを投棄するケースも

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青森空港に緊急着陸したF-16戦闘機の、投下した燃料タンクの落下位置が問題になりました。タンクの投下そのものは緊急時の対応としてごく一般的なものですが、タンクどころかミサイルを投棄することもあります。

三沢基地所属のF-16が緊急着陸 投下した燃料タンクが住宅地近くに落下

 2021年11月30日(火)、青森県にあるアメリカ空軍三沢基地に所属するF-16戦闘機2機が、日本海側から太平洋方面に向かって飛行していたところ、その内の1機がエンジントラブルに見舞われ、近傍にあった青森空港に緊急着陸しました。

Large 211202 f16 01三沢基地所属のF-16戦闘機(画像:アメリカ空軍)。

 これにより、青森空港での民間旅客機の運航に支障が生じましたが、それ以上に問題となったのが、緊急着陸に先立ってF-16が投下した燃料タンクの落下位置です。緊急着陸したF-16は、両翼下に燃料タンクをふたつ装着していましたが、青森空港への緊急着陸に先立って、これらの燃料タンクを投下しました。

 当初、防衛省によると、アメリカ軍側の説明では、F-16は人の住んでいないエリアに燃料タンクを投下したとされていましたが、その後、徐々に状況が明らかになってくると、その説明には大きな誤りがあったことが明らかになりました。というのも、実際に燃料タンクのひとつが落下していたのは青森県深浦町近くにある道路で、その近くには住宅地も広がっていたのです。さらにもうひとつの燃料タンクも、同じ深浦町の山中で発見されました。

なぜ燃料タンクを投下?

 しかし、そもそもなぜF-16はわざわざ燃料タンクを投下する必要があったのでしょうか。

 結論からいえば、それは緊急着陸に際してのリスクを極力減らし、安全に着陸するためです。たとえば、燃料タンクやミサイルなどを搭載したまま緊急着陸を行えば、万が一、着陸に失敗したり、あるいは不測の事態が発生したりした場合に、これらに引火して爆発または炎上する危険性があります。

 そうなれば、機体やそのパイロットのみならず、空港設備や駐機中の航空機などに大きな被害が及ぶ可能性も否定できません。また、燃料タンクや兵装類はそれ自体、かなりの重さがあるため、着陸時の機体重量が重いと速度が落ちにくかったり、あるいは機体の状態によっては飛行が困難になったりしてしまいます。そこで、爆発や炎上のリスク回避や、機体重量の軽減化によって、より安全に着陸することを目的として、今回F-16のパイロットはマニュアルに従って燃料タンクを投下したというわけです。

Large 211202 f16 02アメリカ海軍の空母「ニミッツ」に着艦するF/A-18E「スーパーホーネット」。ブリングバック能力に優れる(画像:アメリカ海軍)。

緊急着陸だけではない 空母の着艦前に兵装を投棄する理由

 実は、今回のように緊急着陸を行う場合のみならず、戦闘機が兵装や燃料を投棄しなければならないケースが見られます。それが、空母への着艦です。

 そもそも、航空機には着陸(着艦)時の重量に制限があり、これを「最大着陸重量」といいます。この最大着陸重量を上回る兵装や燃料を搭載している場合、それを海上に投棄しなければ空母への着艦ができないわけです。もっとも、平時に着艦時のことを考えず発艦ないし離陸することはないでしょうから、このように兵装を投棄することは、それはそれで緊急の措置という見方もできるかもしれません。

 しかし、無誘導爆弾やロケット弾しか搭載していない時代であればいざ知らず、現代の兵器は精密誘導爆弾やミサイルなど、1発あたりの値段が非常に高価なものばかりです。したがって、この最大着陸重量が多ければ多いほど、その戦闘機は兵装や燃料を無駄なく持ち帰ること(これを「ブリングバック」といいます)ができる優れものということがいえるわけです。

持ち帰ることができる量が半端ないF/A-18E/F

 そして、このブリングバック能力が非常に優れているのが、現在アメリカ海軍が運用している主力戦闘機、F/A-18E/F「スーパーホーネット」です。スーパーホーネットの最大着陸重量は20tで、そこから着艦のやり直しなどに必要な燃料を差し引くと、約4t程度の兵装を搭載したまま空母に着艦することができます。4tというのは、おおよそ考えられる組み合わせの兵装をほぼすべて搭載したまま着艦できるということを意味します。

Large 211202 f16 03BAEシステムズの資料より、右下に「クイーン・エリザベス」に対するF-35Bの「艦上ローリング垂直着陸」に関する説明(画像:BAEシステムズ)。

 また、機体自体の性能だけではなく、機体の着艦方法によっても最大着陸重量を増やすことができます。たとえば、イギリス海軍の最新鋭空母「クイーン・エリザベス」では、搭載するステルス戦闘機F-35Bの着艦方法として、そのほかの艦艇と同様に機体を垂直に着艦させる方法とは別に、全速力で風上に向かって航行する「クイーン・エリザベス」の飛行甲板へF-35Bが緩やかに角度をつけながら降下しつつ着艦するという方法があります。これならば、F-35Bの翼にも少なからず揚力が発生しているため、その分垂直着陸の場合よりも最大着陸重量を増やすことができるというわけです。

 いずれにせよ、事前に安全確認をしたはずにもかかわらず、今回なぜF-16が燃料タンクを民家の近くに投下してしまったのか、今後の調査に注目が集まります。

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