体がだるくて頭も重い……。疲労が溜まると精神的にも落ち込みがちになり、日々のパフォーマンスが低下します。ちょっとしたことでイライラしたり怒ったりしてしまい、家庭不和の一因になることも。疲れたな……と感じたら、早めの対処が必要です。今回は、働くママたちが実践している疲労回復法をご紹介します。
疲労回復のためにしていることはありますか?
まずは「疲労回復のためにしていることがあるか」と質問してみました。結果、63%のママが「ある」と回答しています。
若いうちは数日徹夜しても平気だったり、たくさん遊んだ翌日も元気に出社できたり、とくに疲労回復を意識していた人は少ないでしょう。
しかし、年齢を重ねるとそうはいきません。「ない」と答えた37%のママは、まだ十分若いか、あるいは疲労を貯めない生活スタイルが確立されているのかもしれませんね。
疲労回復のためにしていることは何ですか?
(複数回答)
疲労回復方法があると答えたママに、具体的な方法を聞いてみました。
突出して多かった答えは「早めに寝る」でした。約67%の人が、選択しています。次いで、「バランスのよい食事」が約49%、「お風呂」が約46%、「適度な運動」が約41%と続きました。健康法の王道ともいえる「睡眠」「食事」「運動」に加え、日本人には欠かせない「お風呂」も人気のようです。
ここからは、パパ・ママたちの具体的な疲労回復方法をまとめてご紹介します。
早めに寝る
●8時間睡眠をするために翌朝起きる時間から逆算して寝る。疲労回復のためミネラル系のサプリを飲む。(男性/35歳/自動車関連/事務系専門職)
●睡眠不足になると疲れやすく感じるので、ビタミン多めの栄養ドリンクを飲み、いつもより早めに就寝すること。(女性/41歳/機械・精密機器/事務系専門職)
●疲れているときは家事は一旦後回しにして、早く寝るようにしています。入浴は自分の好きな香りの入浴剤を入れて、いつもよりも長めに浸かってリフレッシュしています。(女性/35歳/医療・福祉/専門職)
疲れたときは、なにはなくともまず睡眠時間の確保が重要です。「疲労」は、人がオーバーワークすることを防ぐためのシグナル。疲労を感じたときは、体が休息を欲しています。最低限の生命維持活動以外の神経を遮断し、疲弊した神経細胞、筋肉細胞を休ませるためには、睡眠がもっとも適しています。
「まだ8時なのに?」という考えは、この際捨てましょう。眠くなったら寝るのが一番。自分の体の声を聞くことからはじめてみましょう。
バランスのいい食事を摂る
●野菜料理の作り置きを切らさないようにして、いつでも野菜がとれるようにしている。(女性/35歳/医療・福祉/専門職)
●お昼ごはんもお弁当を持参。休みの日に作り置きをして肉魚野菜をバランス良く食べれるようにしている。(女性/36歳/アパレル・繊維/販売職・サービス系)
●1日30品目をとれる食事をしています。(女性/38歳/小売店/事務系専門職)
バランスのよい食事は、体調を整えてくれます。しかし、1日30品目となると準備も大変です。疲れたときは、昔から伝えられているスタミナ食を食べてみてはいかがでしょう。
疲労回復には、豚肉、うなぎ、山芋などがよいと言われています。また、レモンや梅干しなどの酸っぱいものも疲労回復に効果があるようです。
バランスを考えるなら、たんぱく質、脂質、炭水化物の量にも注目してみましょう。疲れたときは、血や肉を作る材料となるたんぱく質を多めに摂ることを意識してみてください。
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ゆっくりお風呂に入る
●肩こりがあるので、お風呂はゆっくりと肩まで浸かって、あったまる。お風呂には疲労回復の入浴剤は必ず入れる。サプリメントはビタミンB群やEなどを摂っている。(女性/40歳/医療・福祉/専門職)
●お風呂に塩と日本酒を入れて入っています。(女性/44歳/建設・土木/技術職)
●肩こりと腰痛が酷いので半身浴を毎日します。(女性/36歳/印刷・紙パルプ/クリエイティブ職)
疲労には、肉体的疲労と精神的疲労があると考えられています。お風呂は、肉体面でも精神面でもリラックスできるよい場所です。特に日本人の湯船につかる習慣は、疲労回復に大きく貢献しているといえるでしょう。
アロマを焚いたり、炭酸ガスの入った入浴剤を使ったり、リラックス効果を高めて入浴している人もいました。
湯船につかると、意外に体力を消耗します。疲れがひどいときは、足湯をするだけでも疲労が軽減されますよ。
適度な運動(ストレッチや散歩)をする
●寝る前に肩まわりや首まわりのストレッチをしている。足のマッサージ機も使ってむくみを取るようにしている。(女性/35歳/小売店/秘書・アシスタント職)
●適度な運動を心がけるため、毎日の通勤手段は徒歩にして、スクワットを35回しています。睡眠時間は毎日7時間以上取っています。(女性/45歳/団体・公益法人・官公庁/秘書・アシスタント職)
●フォームローラーを使って筋膜リリースしている。(女性/37歳/不動産/秘書・アシスタント職)
適度な運動は凝り固まった筋肉をほぐし、血流をよくしてくれます。肩こりは、同じ姿勢を長く続けていること、目の使いすぎなどで起こります。血流がよくなれば、細胞に酸素がいきわたり、老廃物が廃棄されて疲労も回復していきます。
しかし、激しい運動は逆効果です。ストレッチやリンパマッサージなどは、呼吸をしながらおこなうゆっくりとした動きのため、オススメです。なかには、ヨガやラジオ体操を習慣にしている人もいました。
栄養ドリンクやサプリを飲む
●睡眠不足になると疲れやすく感じるので、ビタミン多めの栄養ドリンクを飲み、いつもより早めに就寝すること。(女性/41歳/機械・精密機器/事務系専門職)
●疲労回復に効果のある栄養ドリンクを朝に飲む。(女性/47歳/食品・飲料/事務系専門職)
●ビタミンBを積極的に取り入れる。(女性/47歳/測量/事務系専門職)
疲労回復に必要な栄養をバランスよく摂るためには、栄養ドリンクやサプリメントの助けを借りるのもよいでしょう。豚肉やうなぎに多く含まれているビタミンB群は、疲労回復に大きな効果があります。
栄養ドリンクはコンビニエンスストアでも入手できて手軽ですが、過剰摂取には注意。決められた用法・用量を守って「ここぞ!」というときに取り入れましょう。まずは休養を取ったり、生活習慣を見直したりすることを忘れずに。
まとめ
疲労は、発熱や痛みと同じくらい重要な症状であり、ずっと無視していると、大きな病気を誘発することになりかねません。甘く見ることなく、疲労を感じたら、すぐに対処することをオススメします。
疲労のメカニズムはまだ十分に解明されていませんが、研究は進んでいます。対策を講じてもなかなか疲労がなくならない場合は、医師の診断を受けることも検討してみてください。
マイナビ子育て調べ
調査日時:2024年4月9日~10日
調査人数:100人(20代~40代までのママ)
(マイナビ子育て編集部)