ついに帰港!
約3か月の「長旅」終える
海上自衛隊・呉地方総監部は2024年12月16日、米カリフォルニア州サンディエゴ沖で、F-35B戦闘機の運用試験を行っていた護衛艦「かが」が帰国したと発表。呉基地に入港した同艦の画像を公開しました。
特別改造工事が実施され、軽空母へと変貌を遂げた護衛艦「かが」の海上公試の様子(画像:海上自衛隊)。
「かが」は、ヘリコプターを複数同時運用できるいずも型護衛艦の2番艦として、2017年に就役。基準排水量1万9500トン、全長248mにおよび、海上自衛隊では最大の戦闘艦艇です。今後はF-35B戦闘機も運用可能な軽空母として運用される予定です。
今年9月に海上自衛隊呉基地を出港し、10月5日からサンディエゴ沖でF-35Bの艦上運用試験を実施していました。試験はアメリカ海軍・海兵隊の支援を受け、垂直着陸(STOVL)や短距離離陸などについて検証が行われました。
10月20日には、アメリカ海軍・第23航空試験評価飛行隊のF-35Bが「かが」に初めて着艦。11月7日に艦上運用試験が完了したことが発表されています。
「かが」は12月14日、呉市の吉浦地区にある造修補給所に停泊した後、15日に呉基地のFバースに着岸した模様です。
なお、搭載するF-35B戦闘機は、2024年度予算に7機の取得費が盛り込まれており、宮崎県の新田原基地に「臨時F-35B飛行隊(仮称)」が新設される予定です。