地方が厳しい傾向ではあるのですが…。
JR陸羽東線(画像:写真AC)。
JR東日本は2023年11月21日(火)、管内のローカル線34線区62区間について、2022年度の経営状況を発表しました。開示されたローカル線とは2019年度の実績において、平均通過人員が2000人/日未満の路線を指します。
100円の営業収入を得るのにどれだけの営業費用を要するかを表す「営業係数」が最も高かったのは、久留里線の久留里~上総亀山間で「16821」でした(2021年度は19110)。2020年度、2021年度と最高だった陸羽東線の鳴子温泉~最上間を上回りました。
なお、次に営業係数が高かったのが陸羽東線の鳴子温泉~最上間で「15184」。ちなみに2021年度は「20031」でした。次いで磐越西線の野沢~津川間「13980」、飯山線の戸狩野沢温泉~津南間「12746」、花輪線の荒屋新町~鹿角花輪間「10751」と続きます。
ただし、1日あたりの平均通過人員で最も低かったのは、陸羽東線の鳴子温泉~最上間で「44人」でした。次いで久留里線の久留里~上総亀山間「54人」です。62線区のうち8線区が、1日100人以下となっています。
上記した各区間は、収支率が1%以下まで悪化。JR発足時の1987年度と、2021年度を比較して、平均通過人員が1割未満まで減っています。