外出時に温かい飲み物が飲みたくなった際、自動販売機を利用する人は多いと思います。ネット上では、「自販機で飲み物を購入する際に左右のボタンを同時に押した場合、左側のボタンの飲み物が出てくる」という内容の情報がありますが、本当なのでしょうか。この情報の真偽について、自販機における食品・飲料の販売事業を手掛ける、サントリービバレッジソリューション(東京都新宿区)マーケティング本部担当課長の森新さんに聞きました。
処理装置までの距離が短い商品が優先される
森さんによると、自販機の内部では、商品のボタンと客の購入商品を識別する処理装置が、配線でつながっているといいます。自販機で飲み物を購入する際にボタンを押すと、ボタンから処理装置に向かって電気信号が流れ、その後、選択された商品が出てくる仕組みだということです。
飲料の購入時に左右のボタンを同時に押した場合、必ず左側のボタンの商品が出てくるかどうかについて聞くと、森さんは「2つのボタンを同時に押すと、両方のボタンから自販機の処理装置に向かって電気信号が流れます」と説明。
その上で「自販機は、電気信号が早く到達した方のボタンを優先する仕様となっているため、左右のボタンを同時に押した場合、必ずしも左側のボタンの商品が出てくるわけではありません」と教えてくれました。
つまり、2つのボタンを同時に押した場合、処理装置までの距離が短いボタンが優先されやすいといいます。例えば、処理装置が左下に設置されている自販機で、一番上段の右側のボタンと一番下段の左側のボタンを同時に押した場合、処理装置に近い下段の左側のボタンの方が有効になる可能性があるということです。
オトナンサー編集部