今年は連続ドラマ「3年A組-今から皆さんは、人質です-」(日本テレビ系)、「チート~詐欺師の皆さん、ご注意ください~」(読売テレビ・日本テレビ系)などに出演した他、映画「羊とオオカミの恋と殺人」で主演、8月にはソロ歌手デビューを果たすなど、多方面で活躍した女優の福原遥さん。新年1月9日スタートの木ドラ25「ゆるキャン△」(毎週木曜 深夜1:00、テレビ東京他)では、ソロキャンプを愛する女子高校生・志摩リンを演じます。
オトナンサー編集部では、福原さんにインタビューを実施。「ゆるキャン△」の見どころや自身の原点という「クッキンアイドル アイ! マイ! まいん!」(NHK)での経験、女優を志したきっかけなどを聞きました。
あっという間に過ぎた飛躍の一年
Q.飛躍の年だったかと思いますが、振り返ってみてどのような一年でしたか。
福原さん(以下敬称略)「すごく充実していて、あっという間でした。いろいろな作品に関わらせていただいて、一つ一つの作品がどれも刺激的で新たな発見がたくさんありました。成長できた部分もあったと思いますので、来年はそれを生かせるようにしていかなくちゃと思っています」
Q.来年の目標を教えてください。
福原「いろいろな作品に出演して、お芝居をもっと頑張りたいと思っているんですけど、まずは魅力のある人になりたいなって。自分の考えを言葉にすることが苦手なので、今、何を感じているのか、どう発信したいのかなど一回一回立ち止まって見つめ直していきたいです」
Q.現時点で、ご自身の魅力は何だとお考えでしょうか。
福原「全力投球というか何に対しても興味がありますし、挑戦したいという気持ちがあります。そして、やるんだったら自分の力を全部出し切って、一番いいものを作りたいと思っています。頑張ろうという気持ちは誰にも負けたくないです」
Q.女優だけでなく、声優や歌手活動もされています。今後どういう作品を作っていきたいですか。
福原「感動を届けるお仕事をさせてもらっていますので、自分の作品で涙してもらったり、笑顔になってもらえるとすごくうれしいんです。人の心を動かすことができて、明日から頑張ろうと思ってもらえたり、その人が何か変われるきっかけになるような作品を作れたらと思います」
Q.これまで、ご自身の心が動かされた作品との出会いはありましたか。
福原「朝ドラ『おひさま』(2011年)です。放送していた時期に、人間関係とかいろんなことで悩んだりすることがあったんですが、『おひさま』を見てすごく元気をもらえたんです。ヒロインの女の子は、何があっても笑顔でいることを大事にしていて、私もみんなを笑顔にできるパワーのある女性になりたいなって思いました」
Q.福原さんも普段から、笑顔を大切にしているのですか。
福原「大切にしています。暗い顔でいるより笑顔でいた方がいいと思います。当時は中学生で、まだ女優になろうと考えていなかったんですけど、その作品と出会って人に何かを届けられるようなお仕事、お芝居をやってみたいと思うようになったんです」
Q.「まいんちゃん」としての経験は現在、どのように生かされていますか。
福原「全てが今に生かされています。私の原点です。お芝居や歌、声優、料理など、『まいん』でいろいろなことを学ばせていただきました。『まいん』があったからこそ、今も芸能活動が続けられていると思います」
Q.確かに、アニメ「プリキュア」シリーズなどでは声優もされています。「まいん」での経験は大きかったのですね。
福原「今でも『まいん』チームの皆さんと集まっていますし、家族のように接していただいています。当時の料理の先生から、プライベートで料理を教えてもらうこともあるんです。このチームの一員でいることができて本当に感謝ですし、こういうチームを作れるような人になりたいです」
座長としてのチーム作りは?
Q.「ゆるキャン△」では主演です。座長として、チーム作りで大切にしていることは。
福原「私はリーダーのように引っ張っていくことがうまくできないので…現場では自然体です。でも『チート』の現場のとき、主演の本田翼さんが座長として引っ張ってくださって、そんな先輩方の背中を見て、いつか私もそうなりたいと思っています。『ゆるキャン△』では、みんなよりも年上ですし(笑)しっかりしなくちゃ」
Q.本作では大原優乃さんら同世代の女優さんと共演されます。
福原「キャスティングを聞いて本当に楽しみでした。大原優乃ちゃんと箭内夢菜ちゃんとは『3年A組』で一緒だったり、今回は共演経験のある方がほとんどで不安はありません。いっぱい楽しもうねって話をしています。大原優乃ちゃんとは、出演が決まった次の日にプライベートで遊んで、修学旅行前の子どもみたいにはしゃぎました(笑)」
Q.改めて「ゆるキャン△」とはどのような作品でしょうか。
福原「題名の通り“ゆるさ”があって、時間を忘れるくらい癒やされる作品です。原作もアニメも見ましたが、キャンプが楽しそうで、ご飯もおいしそうで、素直にキャンプがしたいって思えました」
Q.「ゆるさ」を表現するのは難しそうです。
福原「リンちゃんは表情が全くないキャラクターです。でも、その通りに演じてしまうと怖い印象になってしまうので、原作の良さを大切にしながらも少しだけ表情を豊かにしたり、リアクションを大きくしたりしてアレンジしています。
今まで、天真らんまんな女の子を演じることが多かったので、今回は新たな挑戦でもあります。せりふも独特で探り探りなところもありますが、リンちゃんのキャンプが好きという気持ちを忘れずに役を楽しんでいます」
Q.最後に見どころを教えてください。
福原「原作が持つ“ゆるさ”やクスッと笑える面白さがあります。それに、ソロキャンが好きなリンちゃんが、なでしこ(大原さん)たちと出会うことで、みんなでキャンプをする楽しさを知っていく。人と人との関係も細かく描かれていて、心が温かくなる作品でもあります。キャンプの魅力に加えて、誰かと一緒に何かをする楽しさも伝えられたらうれしいです」
「ゆるキャン△」はキャンプブームの火付け役となった同名コミックが原作。福原さんと大原さん、田辺桃子さん、箭内さん、志田彩良さんが演じる女子高校生がキャンプを満喫する、緩やかな日常を描きます。
オトナンサー編集部
