9年ぶり2度目の来日です。
新たに日本に配備される新型機は2機種
外務省は2024年11月19日、在日米軍司令部から、アメリカ海軍の原子力空母「ジョージ・ワシントン」が前方展開のため、神奈川県のアメリカ海軍横須賀基地へ11月22日に入港する予定との連絡を受けたと発表しました。
「ジョージ・ワシントン」は、2008(平成20)年9月から2015(平成27)年5月まで、横須賀基地を母港として活動していました。その後、原子炉の燃料棒交換を含む大規模オーバーホール(RCOH)を行うために姉妹艦「ロナルド・レーガン」と交代する形で離日しています。
西太平洋を航行するアメリカ海軍の空母「ジョージ・ワシントン」(画像:アメリカ海軍)。
2023年5月に米本土東海岸のニューポートニューズ造船所でRCOHを終えると、10か月にわたって各種テストや認証検査を実施しました。そして、今年4月にバージニア州ノーフォークを出航し、7月にサンディエゴへ到着。その後、10月18日に日本に向けてサンディエゴを出港しました。
大規模改装を終えた「ジョージ・ワシントン」は、航空戦力も一新されており、新たにF-35C「ライトニングII」戦闘機やCMV-22「オスプレイ」輸送機などを搭載するようになっています。
これら機体は、山口県のアメリカ海兵隊岩国航空基地を拠点とする第5空母航空団に所属しており、先んじて「ジョージ・ワシントン」を発艦し、同航空基地へ着陸しています。
日本には、航空自衛隊が運用するF-35A、アメリカ海兵隊が運用するF-35Bがすでに配備されてます。ここにアメリカ海軍のF-35Cが加わったことで、アメリカ以外では世界で唯一、すべてのF-35シリーズがそろう国となりました。
また、MV-22「オスプレイ」についても、アメリカ3軍(海空軍および海兵隊)と陸上自衛隊、計4種類がそろって運用される国になっています。