被災経験を娘に話したエピソードを描いた漫画のカット(うつみさえさん提供)
うつみさえさんの、阪神淡路大震災で被災した経験を娘に話したときのエピソードを描いた漫画が、インスタグラムで600以上の「いいね」を集めて話題となっています。
12歳のとき、阪神淡路大震災で被害に遭った作者。しかし当時は幼く、周囲の苦しみや悲しみに気付くことができませんでした。その話を娘にしたところ…という内容で、読者からは「不幸中の幸いでしたね」「娘さんに学ばされました」などの声が上がっています。
「平和な日常は奇跡」娘の言葉に納得
うつみさえさんは、インスタグラムで漫画作品を発表しています。現在は「白泉社 kodomoe web」で「令和JKをわかりたい!」を連載中で、2023年に「メイクもファッションも迷子になってない?40代からのキレイのつくりかた」(白泉社)を出版。2026年4月には「父の逝きざま~末期ガンの父を自宅で看取るまで~」を出版予定です。うつみさえさんに作品について話を聞きました。
Q.このエピソードを漫画にしようと思った理由を教えてください。
うつみさん「阪神淡路大震災は、私にとって初めての『日常生活が突然失われる体験』。でもあの頃の私は、たくさんのものを失った人たちに思いを寄せることはできませんでした。30年以上たった今、心から感じたことを素直に娘に伝えたところ、意外な言葉が返ってきたので書き留めたいと思いました」
Q.12歳の頃を今思い出してみて、考えることはありますか。
うつみさん「ガスと水道が1カ月以上止まる中、私は不安や不便さを感じた記憶がほぼありません。のんきに毎日を過ごせていたのは、『両親と姉が私を守ってくれたからだな』と、今になって思います。のちに東日本大震災のとき、毎日テレビを見て、泣いたり絶望したりといった姿ばかりを3歳の娘に見せていたことを思い出すと、反省しかありません…」
Q.12歳の娘さんの言葉を聞いて、どう思いましたか。
うつみさん「『平和な日常が奇跡』という言葉は、12歳の子どもが口にする言葉じゃないなと笑ってしまった気がします。でも、本当にその通りだと思いました」
Q.地震や災害に備えて、準備していることはありますか。
うつみさん「とにかく水。そして水を入れて運べる物。やたらでかい容器より、大きすぎない物を複数用意した方が運びやすいです! エレベーターのない4階で被災した経験から、これだけは自信を持って言えます」
Q.作品について、どのようなコメントが寄せられていますか。
うつみさん「娘が『達観しすぎている』というコメントを多くいただきました。今の若い子は、コロナ禍によって世界規模で日常が突然失われる経験をしているから、今を大切にする感覚が強いのかなと思います」
オトナンサー編集部
