連日の酷暑、レールもこたえます…。
一般的なレールの設計上の上限温度は60℃
新幹線(画像:写真AC)。
JR東海が2024年7月29日(月)、東海道新幹線の運行情報をポストする公式Xへ、「晴天であるが故に、『遅れ』や『運転見合わせ』となる場合があることを簡単にご紹介いたします」と投稿しました。
大雨や大雪ならまだしも、晴天でダイヤが乱れるとはどいうことなのでしょうか。
JR東海によると、「夏の強い日差しは、気温だけでなく新幹線のレール温度も上昇させます」とのこと。レールは鉄でできているため、温度が上がれば伸び(歪み)、仮にその上を新幹線が走れば脱線の危険性があります。気温上昇に伴いレールの温度も確認しているといい、規制値に達すれば、安全のため日が陰る、もしくは温度が下がるまで運転を見合わせる場合があるそうです。
四季のある日本では、寒暖によるレールの伸縮を考慮し、レールとレールのあいだに「遊間」と呼ばれるすき間をつくり敷設されています。一般的にレールの設計上の上限温度は60℃とされています。
昨年8月には、千葉県北西部を走る流鉄流山線においてレール温度が64℃に達し、しばらく運転見合わせとなっています。