恩恵を受けるのは「西武新宿線民」?
「外環の2」石神井公園へ
東京都建設局は2024年2月29日、練馬区内の都市計画道路「外郭環状線の2」、通称「外環の2」の950m区間について、国土交通省から認可を取得し事業着手すると発表しました。
大泉JCTから南(写真下)へ続く外環工事の事業用地も、地上道路「外環の2」になる。事業用地終端の前原交差点から南の区間の事業認可がなされた(画像:Google earth)。
「外環の2」は、地下40mより深い場所をトンネルで貫く外環道の東京区間(関越~東名)の地上道路です。大泉JCT(目白通り)から東八道路までの約9kmについて都市計画決定されており、なかでも区内の南北道路が乏しい練馬区では積極的に事業が推進されています。
今回、事業認可されたのは、すでに事業中の大泉JCTからの1km区間に続く、950mの区間(練馬区石神井台3丁目~8丁目)。外環道工事の事業用地の南端付近にあたる「前原」交差点から、西武池袋線の高架をくぐって富士街道までの区間です。富士街道に沿う石神井公園の敷地の北西端に接続します。
前原交差点付近は一部「井草通り」に沿うものの、それ以外は住宅街の用地買収を進めて全く新たな道路を構築することになります。幅員はもともと40mで計画されていましたが、地域での検討の結果、幅22mの2車線になりました。両側には歩道と自転車通行空間が整備されるほか、無電柱化や街路樹の植栽も行われます。
練馬区内の「外環の2」は、他に新青梅街道~千川通り間の約800mも、西武新宿線 上石神井駅の高架化計画に合わせた周辺整備の要になる道路として事業が進められています。富士街道~新青梅街道間、千川通り~青梅街道間も事業化に向けた取り組みが進められています。青梅街道までが練馬区の区間です。