逆走対策を強化しているものの、根絶は難しいといいます。
合流箇所でクルマがなぜか右折
NEXCO東日本北海道支社は2024年8月22日、1台のクルマが高速道路で逆走を始める瞬間の画像を公開。逆走車を発見した時の行動を説明しながら、注意を呼び掛けています。
銭函ICの合流箇所で逆方向に進むクルマ(画像:NEXCO東日本)。
同社によると逆走は8月16日(金)15時頃、札樽道上り(小樽方面)で発生しました。軽自動車が銭函IC(北海道小樽市)から小樽方面に入った後に右へ反転し、札幌方面へ本線を約15km逆走したところで北海道警の高速道路交通警察隊に確保されたということです。
警察によると、逆走車の運転手は80代の男性だったといいます。
NEXCO東日本は、高速道路での逆走は命にかかわる危険行為であるとした上で、万が一逆走車に遭遇したら、慌てず落ち着いて行動することが重要と説明します。
具体的には、逆走車を見つけたら110番や、SA・PA・料金所の係員、非常電話で通報します。携帯電話から通報する際は、運転手ではなく必ず同乗者が行います。
逆走車の通報を受けると、道路の情報板やハイウェイラジオで情報が提供されます。これらの情報を見聞きした時は、速度を落とし、十分な車間距離を取って前を走るクルマの動きに注意して走ります。
前方に逆走車を見つけた時は、路肩などの安全な場所に停車し衝突を避けます。なお、逆走車は自分のクルマから見て追越車線を走行してくる傾向があるといいます。
NEXCO東日本は、こういった逆走を防ぐため、ICの合流部付近には注意喚起の看板や進行方向を示す路面の大きな矢印、本線合流部には延伸のラバーポールや高輝度矢印板を設置し、対策を強化しています。
しかしこういった取り組みとは裏腹に、逆走車は自分が逆走していることに気付いていないケースが多く、逆走事案の根絶は難しい状況ということです。