外湯めぐりをしよう!
外湯とは?
※「外湯めぐり」のイメージ
「外湯」とは「共同浴場」のこと。旅館の中にあるお風呂のことを「内湯」と呼ぶのに対して、旅館の外にあるお風呂を「外湯」といいます。
今でこそ旅館やホテルに温泉があることは当たり前のようになっていますが、それは技術の発達によるもの。かつて、お風呂の設備が整った場所は限られていました。そこで利用されたのが「共同浴場」です。古くから自然と温泉が湧き出たところに囲いなどを作って、地域の人々が共同で管理をしていたのだそう。そのため歴史のある温泉地にあるというのも、「外湯」の特徴の一つです。
※「共同浴場」は観光客だけでなく地元の人も利用する場所です。「かけ湯をする」「タオルを湯船に入れない」など、マナーを守って気持ちよく楽しんでくださいね。
外湯めぐりの楽しみ方
※「温泉まんじゅう」のイメージ
「外湯」がある場所の多くは歴史的な温泉地。そのため昔ながらの温泉街の雰囲気を楽しめるのも「外湯めぐり」の醍醐味といえるでしょう。散策途中にできたての温泉まんじゅうを頬張ったり、湯けむりの上がる景色を眺めたりと温泉地ならではの思い出が作れます。地域によってはスタンプラリーをしているところも。
いくつもの外湯をはしごするうちに、いつしかお肌もツルツルピカピカになりますよ♡
冬の外湯めぐりは服装に注意
ただし外を歩かなければならないため、冬の外湯めぐりをする際は服装に注意!
浴衣を着用すれば脱ぎ着は楽ですが、防寒という意味では頼りないですよね。そこでおすすめしたいのは以下の3つの方法です。
- 浴衣の上にアウターを羽織る
- 洋服のまま出かける
- 足元は特に温かく
熱い温泉に浸かった後は寒さを感じにくいものの、歩いているうちに湯冷めしてしまうと風邪を引く可能性もあります。そのときの天気や気温に合わせて、防寒対策は念入りにしていきましょう。
それでは、ここからは外湯めぐりのできるおすすめの温泉地7か所をご紹介していきます♪
1.鳴子温泉(宮城県)
photo@「鳴子峡」(鳴子温泉から近いレジャースポット。秋の紅葉は絶景です)
宮城県の「鳴子温泉」は千年を超える歴史のある温泉地。「温泉のデパート」と呼ばれ、日本にある11の泉質のうち9種類が集まっています。
こちらの外湯を利用する際は「湯めぐりチケット」の購入がおすすめ。
6枚のシールがついていて1,300円と、現金で入浴するよりお得です。5つの共同浴場のほか、旅館やホテルのお風呂も対象になっています。鳴子温泉のシンボルともいえる「滝の湯」はぜひ立ち寄ってほしいところ◎(※シールは施設ごとに必要枚数が異なります)
【湯めぐりチケット】
料金:1,300円
有効期間:発売日より6ヶ月
問い合わせ:0229-83-3441(8:30~18:00)
鳴子観光・旅館案内センターにて販売【滝の湯】
住所:宮城県大崎市鳴子温泉字湯元47-1
営業時間:7:30~21:00(最終受付20:30)
料金:大人200円/子ども100円
問い合わせ:080-9633-7930
2.飯坂温泉(福島県)
※写真はイメージです
福島県の「飯坂温泉」は、東北新幹線を利用して東京駅から2時間半ほどでアクセスできます。ヤマトタケルノミコトが浸かった温泉ともいわれ、その歴史的価値は折り紙付きです。
温泉街には9つの共同浴場にプラスして3つの足湯も点在。飯坂温泉駅や旧堀切邸などで配布している「飯坂温泉湯めぐりマップ」を参考に、各所のお湯を楽しんでくださいね。
特におすすめなのは飯坂温泉でもっとも古い「鯖湖湯」(さばこゆ)。江戸時代には俳人・松尾芭蕉が「奥の細道」の道中に立ち寄ったのだとか。日本最古の木造建築として長く親しまれた浴場で、平成5年の改築の際も明治時代の姿をそのままに再現されました。お湯はかなり熱めですが、保湿効果のある美肌の湯です◎
【鯖湖湯】
住所:福島県福島市飯坂町字湯沢32
営業時間:6:00~22:00(最終受付21:40)/月曜定休(祝日の場合は通常営業)
料金:大人200円/子ども100円
問い合わせ:024-542-5223
3.草津温泉(群馬県)
photo@「草津温泉 湯畑」(草津の湯は非常に高温なので、かけ湯は足元からするのがおすすめ)
日本三名泉としても有名な「草津温泉」。「湯畑」を中心にした賑やかな温泉街は、食べ歩きや「湯もみショー」などを楽しむスポットが充実しています。
草津温泉の共同浴場は多数ありますが、観光客が利用できるのはそのうちの3か所。「白旗の湯」・「地蔵の湯」・「千代の湯」で、料金は無料です。それぞれ源泉が異なり、その中でも「千代の湯」の源泉は湯畑。湯畑の見学をした後に入浴すれば、温泉情緒を感じること間違いなしですよ。
さらに草津温泉には、無料かつ24時間利用可能な「足湯・手湯」も!楽しみ方が広がりますね♡
【白旗の湯】
営業時間/5:00~23:00(掃除時間を除く)
料金/無料【地蔵の湯】
営業時間/8:00~22:00(掃除時間を除く)
料金/無料【千代の湯】
営業時間/9:00~17:00(掃除時間を除く)
料金/無料問い合わせ:0279-88-0800(草津温泉観光協会)
4.野沢温泉(長野県)
photo @tsuda『野沢温泉 大湯』
「野沢温泉」が位置するのは長野県の野沢温泉村。地域の名前にも「温泉」が入るほど温泉と村の生活が密着している地域です。30余りある源泉からは湯けむりが立ち上り、国の天然記念物にも指定されている「麻釜」(おがま)では、村の人が名物の野沢菜をはじめとする野菜を洗ったり湯がいたりする光景も見られます。(※見学は自由ですが「麻釜」の一般利用はできません)
温泉街には共同浴場が全部で13か所あり、すべて天然かけ流しの温泉です。入浴は無料ですが、地域の人によって管理されている場所なので、設置されているお賽銭箱にお気持ちを納めたいですね。
野沢温泉のシンボルともいえる「大湯」は温泉街の中心にあり、歴史的な木造建築が美しいところ。ウィンタースポーツを楽しんだ後は、熱い温泉に浸かって身体を温めてくださいね♡
【大湯】
住所:長野県下高井郡野沢温泉村豊郷8734
営業時間:5:00~23:00(4~10月)/6:00~23:00(11~3月)
料金:無料
問い合わせ:0269-85-3155(野沢温泉観光協会)
5.渋温泉(長野県)
photo@渋温泉(石畳の街は温泉街の情緒たっぷりです)
長野県山ノ内町の「渋温泉」も外湯めぐりをするにはもってこいの場所です。9つある外湯は、渋温泉に宿泊していればすべて無料で利用できます。宿泊している各旅館で鍵を借りたら、外湯めぐり開始!自分で浴場の鍵を開けて入る瞬間はワクワクしますよ♪
各旅館で販売している「祈願手ぬぐい」を購入して、番湯名の下にスタンプを押していくのも渋温泉の楽しみ方の一つ。入る順番は自由ですが、最後に入るのは九番湯「渋大湯」と決まっています。これは「渋大湯」が「結願湯」(けちがんゆ)と呼ばれ、「九湯めぐり」のゴールになっているからだそう。
スタンプが9つ揃ったら「渋高薬師」へ参詣して印受すれば満願成就◎源泉・効能・お湯の色などが異なるそれぞれのお湯を堪能してくださいね。
【渋大湯】
住所:長野県下高井郡下高井郡山ノ内町平穏2115
営業時間:渋温泉宿泊者は6:00~22:00
※「渋大湯」のみ一般利用可能
日・火・木・土 10:00~17:00/月・水・金 13:00~17:00
料金:渋温泉宿泊者は無料
※一般利用者は500円
6.城崎温泉(兵庫県)
photo@Kentaro Ohno『城崎温泉 一の湯』
兵庫県の「城崎温泉」は、川沿いの柳並木や石造りの太鼓橋などノスタルジックな風情が漂う温泉街です。外湯めぐり発祥の地と呼ばれ、7つある外湯はそれぞれ違った趣があります。
外湯めぐりの際にぜひ利用してほしいのは「外湯1日券 ゆめぱ」。大人1,500円で7つの外湯に1日入り放題の便利なチケットです。7か所すべてをまわれない場合でも、2か所以上に入浴すればお得になりますよ◎
おすすめは城崎を象徴する存在となっている「一の湯」。江戸時代の名医・香川修徳が「天下一」と称賛したことでこの名前がついたのだとか。天然の岩盤を削って作られた洞窟風呂で、自然を感じながらのリラックスタイムを満喫してみてくださいね。
【外湯1日券 ゆめぱ】
料金:大人1,500円、小人750円
※各外湯の窓口で購入可能。【一の湯】
住所:兵庫県豊岡市城崎町湯島415-1
営業時間:7:00~23:00(水曜定休)
料金:大人800円/ 小人400円
問い合わせ:0796-32-2229
7.別府温泉郷(大分県)
photo@Yusuke Kawasaki『別府温泉 竹瓦温泉』
大分県の「別府温泉郷」は別府・浜脇・観海寺・堀田・明礬・鉄輪・柴石・亀川の8つの温泉地の総称のこと。「別府八湯」とも呼ばれています。温泉の源泉数・総湧出量ともに日本一を誇る温泉地です。
もちろん共同浴場も点在。おすすめは「竹瓦温泉」で、建物が国の登録有形文化財に登録されている別府市のシンボル的存在です。
普通浴のほかに砂湯も体験でき、浴衣を着て砂の上に横たわると「砂かけさん」が温泉で温められた砂を優しくかけてくれます。15分蒸されれば気分はスッキリ♪
また別府温泉郷には各温泉地の88の温泉施設をめぐるスタンプラリーもあります。スタンプの数によって段位が認定され、色別の認定タオルと認定証がもらえますよ。思い出にぜひ参加してみては。
【竹瓦温泉】
住所:大分県別府市元町16-23
営業時間:普通浴 6:30~22:30
砂湯 8:00~22:30(最終受付21:30)
※第3水曜定休(祝日の場合は翌日)
料金:普通浴 大人300円/小人100円
砂湯 1,500円(浴衣のレンタル代を含む/同料金で普通浴にも入浴可能)
問い合わせ:0977-23-1585
今回は外湯めぐりができるおすすめの温泉地をご紹介しました。友達とのおしゃべりに花を咲かせながら、身体を芯まで温めて各地のお湯を楽しんでくださいね♡
※共同浴場を利用する際は「温泉のマナー」を守ってお楽しみください。
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